【初心者必見】水彩筆ペン「使い方」と塗り方完全ガイド

みなさんこんにちは。スピリチュアルアーティストの岸本葉織です。
私は、その時々で降りてくるものをスピリチュアルアートとして描いています。

スピリチュアルと聞いて怪しく思う人もいるかもしれませんが、
本当のスピリチュアルとは「本質の自分」です。
自分が心から描きたいと思うものをかたちにして表現することで、
自分も、それを手にした人にも良い影響を与えます！

【初心者必見】水彩筆ペン「使い方」と塗り方完全ガイド

水彩画に憧れがあっても、「絵の具を出すのが面倒」「後片付けが大変」といった理由で諦めていませんか？
もしあなたが水彩画の表現力を、ペンの手軽さで楽しみたい初心者なら、この記事はまさにあなたのための「完全ガイド」です。
この記事では、水彩筆ペンを始める上で知りたい「基本の知識」「失敗しない使い方」「プロ級の塗り方テクニック」の全てを網羅しています。
これを読めば、もう高価な道具は必要ありません。今すぐ水彩筆ペンを手に取り、表現豊かなアートの世界を始めるための具体的な手順がわかります。

なぜ今「水彩筆ペン」が初心者におすすめなのか？

水彩筆ペンが、特に絵を描き慣れていない初心者に熱狂的に支持されているのには、明確な理由があります。それは、手軽さと表現力のバランスが群を抜いているからです。

筆ペンと水彩絵の具の決定的な違い

一般的な水彩絵の具は、パレット、筆、水入れなど多くの道具が必要で、準備と片付けに時間がかかります。一方、水彩筆ペンは、筆とインクが一体化しているため、特別な準備は一切不要です。紙と水筆さえあれば、どこでも気軽に水彩表現が楽しめます。

水彩筆ペンはとにかくお手軽！水彩筆ペンと水筆ペン、それと水彩紙さえあればすぐに描き始めることができてしまいます！私はいつも普通の水彩では描き始めるまでに用意が大変なのでなかなか描きはじめられなかったりしましたが、水彩筆ペンは思い立ったらすぐにはじめられるので作業も進めやすいです。
子供でもお手軽に水彩を体験できるのでお勧めの画材です！

普通の水彩画は準備が大変で、なかなか筆が進まないことが多かったんです。でも水彩筆ペンは「思い立ったらすぐ」始められるから、私の作品制作も格段に進めやすくなりましたよ！

水彩筆ペンで表現できること（メリット・魅力）

水彩筆ペンは、水筆（または水を含ませた筆）と併用することで、一般的な水彩絵の具と遜色のない表現が可能です。

• グラデーション： 色の濃淡をなめらかに変化させ、立体感を生み出す。
• 混色（色混ぜ）： パレットを使わなくても、紙の上や別のペンで直接色を混ぜて無限の色を作り出す。
• ぼかし： 水でインクを薄め、輪郭を曖昧にしてやわらかい雰囲気を表現する。
• 線画： 筆先を使えば、細い線から太い線まで自由自在に描ける。

この「手軽さ」と「表現力」の両立こそが、水彩筆ペンの最大の魅力です。

水彩筆ペンでの作品は、原画の販売にはあまり向いていません。他の画材でも言えることではありますが、染料は退色しやすいため、時間が経つにつれ色が抜けていくことがあります。
ですので、たとえば水彩ペンの作品はグッズ化用だったり、ジークレーなどで販売するのが良いかと思います。

最初に揃えたい必須アイテムリスト

水彩筆ペンを始めるために必要なのは、以下の3点だけです。

1. 水彩筆ペン本体： まずは12色〜24色のセットがおすすめです。
2. 水筆（みずふで）： ペン内部に水を貯められる筆。水彩表現の幅を広げるために必須です。
3. 水彩紙またはケント紙： 厚手で、水に強く波打ちにくい紙を選びましょう。水彩紙推薦

水筆は100均でも売ってます。

おすすめの呉竹　ZIG クリーンカラーリアルブラッシュ

ZIG クリーンカラーリアルブラッシュは、こちらのAmazonページにある通り、12色、24色、36色、48色、60色、80色、90色、120色のセットがあり、そのほかにも、
6色Aセット、
6色Bセット（クールグレイ系）、
6色Cセット（ウォームグレイ系）、
6色Dセット（ポートレートカラーⅠ）明るい肌、光の当たった部分、人物の表情で、影や血色、白目部分やアウトライン使いに）
6色Eセット（ポートレートカラーⅡ）暗めの肌表現や、髪の毛、影、眉毛まつ毛、瞳などに）
6色Fセット（スモーキーカラー）くすみカラーの色調で落ち着いた色目、
6色Gセット（ペールカラーⅠ）暖色系の組み合わせ
6色Hセット（ペールカラーⅡ）グリーンを中心にした寒色系の組み合わせ
30色Aセット（くすみ系カラー・グレイカラー）、
30色Bセット（青と緑系で空、海、草木など自然風景を描くのに適したカラーセット）
30色Cセット（新色30色）

と、かなりの種類があります。個人的にペールカラー、くすみ系カラーがおすすめです！（絵柄や描きたいものにもよりますのであくまで個人的な意見です）
（上記リンク先はAmazonです）

【基本の「使い方」】最初の1歩でつまずかないための3つのコツ

「使い方」の基本をマスターしなければ、いくら応用テクニックを試してもムラになったり、インクが急に出すぎたりと失敗しやすくなります。ここでは、初心者がまず習得すべき3つの基本と、筆ペンならではのコツを解説します。

筆の持ち方と力の入れ具合（力のコントロール）

水彩筆ペンは、普通の硬いボールペンとは違い、筆先に毛が使われています。力を入れすぎると筆先が傷むだけでなく、インクが過剰に出たり、色ムラができます。

• 正しい持ち方： 通常の筆記具よりもやや上を持ち、力を抜いて優しく紙に触れるように意識します。
• 力のコントロール： 筆先全体を使うベタ塗りは力を抜き、細い線を描くときは先端のみが紙に触れるよう、軽く力を入れます。

水彩筆ペンはその名の通り筆のようになっているので、力の入れ具合によってさまざまな太さの線が描けますが、ある程度練習しないと使いにくいかもしれません。
私が使った時にインクが出すぎて垂れたとかはありませんでしたが、他の筆ペンタイプならそういったこともあるかもしれませんので、水彩筆ペンのクセを知るために事前に様々な線を引いてみる練習などをおすすめします。

使用しているのは呉竹の水彩筆ペンですが、筆タイプなので1本で様々な太さの線が引けますし、力の入れ具合で強弱も付けられます。

色を薄く使いたい場合、パレット等に色を塗ってから水筆を使うことで色を薄めて使えます。
そして水性なのでパレットは洗っても、ティッシュで拭いてもすぐにきれいになります。
画像は100均の使い捨てパレットです。

インクを出す・水を加える最適なタイミング

多くの水彩筆ペンは、カートリッジ式またはインク直結式です。インクの出具合は、描きたい表現によって調整する必要があります。

• 濃く描く時： ペンに内蔵されているインクをそのまま使用します。筆先が乾いてきたら、筆ペンを逆さにしてインクを送り出します。
• 薄く（水彩らしく）描く時： ペンで描いた後、すぐに水筆を使って色を伸ばします。あえて紙の上で水とインクを混ぜることで、にじみやぼかしが生まれます。

ムラなく均一に色を塗るベタ塗りの基本手順

均一なベタ塗りは、他のテクニックの基礎となります。

1. 色を薄く塗る： まずはインクを濃く出さず、薄い膜を作るようにサッと塗ります。
2. 水筆で色を広げる： 水筆の先端を、先に塗ったインクの端に当てて、筆を動かしながらインクを水で溶かして広げていきます。
3. 乾燥と重ね塗り： 一度で濃くしようとせず、完全に乾燥させてから2〜3回重ね塗りするとムラを防げます。

それと、水彩筆ペンには合う紙と合わない紙があります。
全ての紙ではありませんが、とりあえず手元に合った様々な紙で試してみたところ、塗ってから水で伸ばしても全く広がらない紙もありました。一覧の画像を載せておきます。
左上の線が水なしの筆ペンのみの線、
その下が線を引いて水筆で右方向へ広げたもの、
右は先に水筆で紙を湿らせてから筆ペンで色を乗せたにじみです。

この中で一番描きやすい、伸ばしやすい、にじみがきれいだと感じたのは総合的にWATSONでした。
vifArtも良い感じでした。
100均の画用紙や100均のマルマンスケッチブック、そしてマルマンスケッチブックオリーブシリーズは、最初に水彩筆ペンで塗った線が水で伸ばした後も少し残りやすく感じました。
一番うまくいかなかったのはウォーターフォードです。画像の通り、塗った後に水筆を使っても広がりませんでした。
ウォーターフォードを使うなら、紙に直接水彩筆ペンで塗らず、パレット的なところで水で溶かしてから使うのが良いと思います。

紙との相性が本当に大事だと実感しました！特にウォーターフォードは水彩紙の中でも有名なのに、私の水彩筆ペンとは相性が悪くてビックリ。紙に直接塗るのではなく、水で溶かしてから使うのが賢明ですね。この発見は大きいです！

【応用「塗り方」】表現力を高める必須テクニック徹底解説

基本の「使い方」を覚えたら、いよいよ水彩筆ペンの真骨頂である「塗り方」の応用テクニックに進みましょう。ここでは、上位記事の分析で特に必須とされた3つのテクニックを詳しく解説します。

誰でも簡単にできる「グラデーション」の作り方

グラデーションは、色に奥行きや立体感を与える最も重要なテクニックです。

1. 濃い色を塗る： 塗りたい範囲の一端（例：上端）に、まず濃い色のインクを塗ります（この部分は濃いまま残します）。
2. 水筆で引き延ばす： 濃い色のインクが塗られていない部分から水筆を当て、その水筆で濃いインク部分に触れ、徐々に下の白い部分へと色を引き延ばしていきます。
3. 水の量を調整： 色を引き延ばす際、筆の水が多すぎると一気に滲んでしまうため、水筆の水を軽く拭き取りながら作業すると失敗しにくいです。

水彩筆ペンの先を水につけることでもグラデーションを作れます。
水につけて描くと薄くなり、そのまま描いていると徐々に濃くなっていきます。

ZIG クリーンカラーリアルブラッシュにはブレンダーもあるのでそれを使うとさらにグラデーションなどがしやすくなります。

色の深みを出す「混色（色混ぜ）」の具体的な方法

2色以上の色を混ぜて、無限の色を作る方法を解説します。

• ペン同士で混ぜる方法： 一方の筆先のインクを、もう一方の筆先に直接付けます。色を移されたペンで紙に描くと、最初の数ストロークは混ぜた色、その後徐々に元の色に戻るユニークなグラデーションが生まれます。

ペン先に移した色がなくなるまで、混ざった色で塗れ、徐々に元の色に戻ります。

• 紙の上で混ぜる方法： 最初に薄い色を塗り、それが乾ききらないうちに濃い色を上から重ねます。その後、水筆で境目をぼかしながら混ぜます。
• パレットなどで混ぜる：パレットなどのに使いたい色を塗り、水筆または普通の筆に水を少量付けて混ぜます。

水筆を使った「ぼかし」でやわらかい表現に

「ぼかし」は、水彩特有の優しくやわらかな表現に欠かせません。

1. 色を塗る： ぼかしたい部分を水彩筆ペンで塗ります。
2. 水を加える： 水筆にたっぷりと水を含ませ、色を塗った部分に水筆を当てます。水がインクを溶かし、外側に向かって色を広げていくイメージで優しく筆を動かします。

他にもさまざまな方法でぼかしができます。
そのうちの１つは、紙を先に水で濡らしてから筆ペンで色を乗せるというものです。

この龍の絵は、水彩筆ペンで描きました。
ちなみに
「あなたの才能が花開くのを静かにやさしく見守っているあなたの龍」
のイメージで描きました。是非貴方も絵の才能を開花させて楽しんでくださいね！
全体的に落ち着いた色にしたかったので↓の画像のようにグリザイユ画法で影を入れてから着色をしました。グリザイユ画法については透明水彩の塗り方記事にもあるので興味がある方はそちらも読んでみてくださいね。
下の絵はNo.091のCOOL GRAY2と、No.072のBEIGEをパレットで混ぜて薄めて影をつけています。水彩紙はWATSON

そしてもう1枚、鮮やかなカラーでの着色例として、イラストも描いてみました。このように鮮やかに着色することも可能です！水彩紙はvifArt細目です。

ちなみに私は仕上げのホワイトは以下の３つのうちのどれかを使っています。
その時により合うものを選んでいます。

【独自検証】初心者が失敗しやすい塗り方と解決策

多くのハウツー記事では、「上手くいく方法」ばかりが語られがちです。しかし、初心者は必ずどこかで失敗します。ここでは、あなたが水彩筆ペンでつまずきやすいポイントを先回りして解決します。

[失敗例1] 水の量が多すぎて滲みすぎる時の対処法

【初心者の悩み】
「水筆を使ったら、色が広がりすぎて、意図しない場所まで水が流れてしまった。もう修正できない…」

【解決策】
これは、水筆の水を絞りきれていないか、紙が水を吸いすぎていることが原因です。

• 水筆を絞る： 水筆は、筆先から水が垂れない程度に軽くティッシュで水気を切ってから使いましょう。
• 乾燥させる： 滲みが広がった場合は、ドライヤーの冷風やティッシュの角を当てて、余分な水とインクを吸い取らせます。完全に乾くのを待ってから、再度薄い色で補正します。

[失敗例2] 筆跡が目立ってムラになる時の改善策

【初心者の悩み】
「ベタ塗りをしたのに、筆の動かした跡が残り、水彩らしいなめらかさが全く出ない」

【解決策】
原因は主に「筆圧の強さ」と「水の少なさ」です。

• 筆圧を弱める： 筆先全体を使い、力を抜いて描きましょう。
• 水の力を使う： 筆跡が残る場合は、一度インクを濃く塗った後、何もついていない水筆（または清潔な筆）で、筆跡の残った部分の周りを優しくぼかしてインクをなじませます。

失敗を避けるために

私が一番驚いたのは、水で伸ばしたときの色が、筆ペンで直接描いた色と全然違ったこと！これを避けるために、まずは持っている色全てで「直接塗った色」と「水で伸ばした色」の色見本を自作しました。これが上達への一番の近道だったと断言できます。

色見本を作ることはとてもお勧めです。呉竹のページにカラーチャートもありますが、モニターの色合いや印刷の色合いが違うこともあるので、実際に自分で作るのが一番良いです！
私も最初の頃は、別にいらないでしょう…面倒だし。と思っていましたが、あるとめちゃくちゃ便利で失敗も減り、快適に絵が描けます。

水彩筆ペンを選ぶ上での重要ポイント

水彩筆ペンといっても、メーカーによってインクの発色、筆先の弾力、水の含みやすさが大きく異なります。ここでは、初心者にとって重要な2つのポイントに絞って解説します。

筆先の形状（細筆・太筆）で変わる表現の幅

筆先の形状は、主に以下の2種類に分けられます。

• ナイロン筆タイプ（細筆・中筆）： 弾力があり、線画や細部の表現に向いています。コントロールがしやすく、初心者におすすめです。
• 本毛筆タイプ（太筆）： 伝統的な筆に近い感触で、水含みが良く、広範囲のぼかしや大胆な水彩表現に向いています。

最初はナイロン筆タイプで慣れてから、表現の幅を広げたくなったら本毛筆タイプを試すのが良いでしょう。
最初は100均のものでも大丈夫です。この記事に載せている絵も全部100均の水筆で描きました。

主なミス筆ペンのリスト。他にもたくさんあるので自分に合ったものを探してみてください。（Amazonリンクです）

呉竹　水彩筆ペン

トンボ　水筆ペン3本セット

あかしや 彩 水筆ペン 丸筆 中

あかしや 彩 水筆ペン 丸筆 大

初心者におすすめのメーカーと種類比較

メーカーごとに、発色や価格帯、筆先の特性が異なります。
各商品の特徴などに関しては人によって違い、記載と異なる場合がありますので、ご自分でよく確認してからの購入をおすすめします。
この記事内で使用しているのは呉竹のZIGクリーンカラーリアルブラッシュです。

※各商品名のリンク先はAmazonです。

最後に：一番人気・おすすめは？

1. ZIG クリーンカラー リアルブラッシュ
   → 水彩筆ペンの“定番ど真ん中”。筆感・発色・ぼかしやすさ・色展開のバランスが一番良く、初心者〜上級者まで幅広く使われている
2. トンボ ABT デュアルブラッシュ
   → 水性で水彩表現の情報量が多く、色数も圧倒的。リアルブラッシュと並ぶ“水彩ブラシペンの双璧”ポジション。
3. ぺんてる アートブラッシュ / ステッドラー DUO
   → 国内で買い足しやすく、価格も手頃。リアルブラッシュより少し硬め・マーカー寄りの感触が好きな人に向く選択肢。

まとめ：水彩筆ペンでの創作を楽しむための次のステップ

この記事では、水彩筆ペンの「使い方」から応用「塗り方」まで、初心者の方がつまずかずに水彩画の世界を楽しむための全てを解説しました。

水彩筆ペンは、手軽さと表現力を兼ね備えた最高の画材です。この記事で学んだ「グラデーション」「混色」「ぼかし」のテクニックを活用し、ぜひあなただけのオリジナル作品を描き始めてください。

次のステップで試してほしいこと

1. 色見本作り： 持っている色をすべて水筆でぼかして、自分だけの美しい色見本帳を作ってみましょう。
2. モチーフをシンプルに： 最初は果物や風景など、シンプルなモチーフを選んで塗りの練習を繰り返しましょう。
3. 他の画材との併用： ボールペンや色鉛筆で輪郭を描いてから水彩筆ペンで色を塗るなど、新しい表現を試してみましょう。

よくある質問（FAQ）