みなさんこんにちは。スピリチュアルアーティストの岸本葉織です。
私は、その時みなさんこんにちは。スピリチュアルアーティストの岸本葉織です。
私は、その時々で降りてくるものをスピリチュアルアートとして描いています。

スピリチュアルと聞いて怪しく思う人もいるかもしれませんが、
本当のスピリチュアルとは「本質の自分」です。
自分が心から描きたいと思うものをかたちにして表現することで
自分も、それを手にした人にも良い影響を与えます!
さて、絵の具選び、道具選び、紙選び、水張りは別記事で紹介しましたので、ここでは透明水彩を書き始める為の基本情報や手順、技法などを紹介していきます!
絵の具や道具、紙選び、水張りなどがわからない方は↓の記事からどうぞ
1. なぜ「透明水彩」は難しい?(初心者特有の壁)
透明水彩は、その名の通り「透明性」を活かした表現が魅力ですが、これが初心者にとっては難しさの最大の原因になります。
不透明水彩やアクリルとの決定的な違い
不透明水彩(ガッシュ)やアクリル絵の具は、濃く塗ることで下の色を完全に隠すことができます。失敗しても上から修正できるため、コントロールが容易です。
一方、透明水彩は、光が絵の具の層を透過し、下の紙の白さや下の色の層を拾って反射することで、あの美しい透明感が生まれます。
ポイント: 透明水彩は「失敗を隠す」のではなく、「失敗を活かす」発想が必要です。
透明水彩では、紙の白さが最も明るい「ハイライト」となるため、白を塗りつぶさないことが重要です。一度塗ると、その部分を完全に白に戻すのは困難です。
初心者が最初にぶつかる「水の量」と「にじみ」の壁
初心者の方の悩みで最も多いのが「水の量」です。
- 水が少なすぎると: ムラができたり、発色が硬く不自然になったりします。
- 水が多すぎると: 絵の具が意図しない方向に流れ出し、俗にいう「カリフラワー現象(バックラン)」が起きて収拾がつかなくなります。

私も最初、水を使いこなせず、描くたびにムラができて自信をなくしていました。でも、少し水が多すぎるくらいの練習から始めると、絵の具の「流れ」が理解できてきますよ。
この「水の量」を完璧にマスターすることこそが、透明水彩の最初のステップです。
*こちらに載せていた下絵の転写に関しては、こちらに移動しました。
基本の塗り方・技法
さて、塗りましょう!と言いたいところですが、どうやって塗るの?と、最初は何をどう塗り始めたらいいのかわからないと思います。
まずは、透明水彩ではどのような技法があるのかをまとめてみましたので、とりあえずざっと見てみてください。
むずかしそうだなーと思っても、「こんなのがあるんだな」程度で、あまり気にしなくても大丈夫です。頭に入れておくと、そういえばここはこんな技法使ったらよさそうだなと思いついたりもしますので、とりあえずざっと見ておくと良いと思います。
やってみたいと思われた方は、スケッチブックなどで練習してみてください。
ちなみに今回私が使用したのは、マルマンのスケッチブックオリーブシリーズです。
マルマン スケッチブック サムホールサイズ オリーブシリーズ S287
絵の具はこちらで紹介した、7色の絵の具の一部を使いました。
これらの基本技法は、すべてを単独で使うのではなく、組み合わせて使うことで多様な表現が可能になります。
平塗り(ベタ塗り):ムラなく広範囲を塗るコツ
平塗りは、大きな面を均一な色と濃度で塗る技法です。
- 筆にたっぷりの絵の具(薄め)を取る。
- 紙を少し傾け、上部から下部へ向かって一気に塗り広げる(迷うとムラの原因)。
- 筆の腹全体を使い、乾く前に塗り終わり、溜まった水をティッシュで吸い取る。

ムラの最大の原因は「迷い」です。同じ箇所を何度も筆で撫でたり、絵の具を継ぎ足したりすると、乾き方が不均一になりムラになります。大胆に一筆で!
ウェット オン ドライ (重ね塗り)
ウェット オン ドライとは、重ね塗りのことです。
最初に塗った色が完全に乾いてから色を重ねると、透明水彩ならではの透けた感じを表現することができます。
手順と注意点を説明していきます。

今回何を描いて説明しようか迷ったのですが、絵の具の説明ページで掲載した精霊の服の部分のようなイメージで作っていきたいと思います。
まず、ベースの色で着色し、完全に乾かします。
触っても手に付かなくなったからOK!と思っても、実はしっかり乾いていなくて色が混ざってしまうこともよくあるので、本当にしっかりと完全に乾かしてくださいね。

最初に塗った色が、完全に乾いたら、重ねる色を塗っていきます。
ここで重要なのが、さっと塗ること。
じっくり何度も筆でなぞると、ベースの色がにじんできてしまい、キレイに重なりが表現できません。
そしてもう1つ、ワンポイント。
2色目を塗ったあと、水分が多い感じでしたら、筆の水分をティッシュなどで拭き取り、今描いた部分をなぞるようにして水分を吸い取ると、キレイな重なりが表現しやすいです。

青と緑のバージョンも描いてみました。
完全に乾かすこと。
さっと描くことに気を付ければ難しい技法ではありませんので、是非一度お試しくださいませ!
(画像の中央上の部分の凹みは、水でぬれたところに置いてしまったためです)

花びらのような形でこの技法を使うと、押し花のような雰囲気で描くこともできます。
ウェット オン ウェット
ウェット オン ウェットとは、にじみを利用した技法です。
最初の色や水が乾かないうちに色を乗せてにじませます。水彩で絵を描いていたらよく使う技法です。

最初に、塗りたい範囲に「水だけ」をムラなく塗ります。
線画が描いてある水彩用紙だったら、線に沿って塗るところだけに水を塗る感じです。
水を塗ったところがわかりづらい!ということでしたら、塗る色の極々薄い色をつけてもOK!
- 紙が水を吸い込み、表面が少し濡れている状態(ウェット)になったら、高濃度の絵の具を筆の先に少しだけ取り、そっと置く。
- 絵の具が水の中を自由に広がるのを待ちます(コントロールしない)。

乾いてしまわないうちに塗りましょう。
水の量によって広がり具合も変わってきます。
使う水彩紙によっても若干変わってきますので、いろいろと試してみることをお勧めします。
乾く頃には大分色が広がりますので、その辺も考慮して塗ってください。

にじみは、水が完全に乾ききる前の「たった数秒」が勝負です!紙の表面が少しマットに見えるくらいが絶好のタイミング。水を塗る前に紙を触って感覚を覚えておくと良いですよ。

今度は水ではなくて、ベースを着色してみます。
ポイントは、水の量です。
上で書いた通り、水の量によって広がり方が変わってきますが、ベースの水の量より多い水の量で上に描くとシミのようになってしまいます。
(下でサンプル画像を載せます)

光が当たってかなり水多めに見えますが、上の画像の通り水はそんなに多くしていません。
乾く前に色をにじませます。
ベースの水の量を上回らないようにしてください。
色を薄くという意味ではなく、水の量です。

にじみを水にまかせる感じです。
水彩はなかなか自分の思う通りにはいかないこともありますが、逆に思いもよらない美しさに出会えたりもします。
乾くまでの間に、塗った時よりも色が広がります。

乾くとこんな感じになりました。
大分色が広がりました。
(間違えて画像小さく作ってしまい、見辛くてすみません)

縁をくっきりさせずにウェット オン ウェットもできるので、ふわっとさせたい時、背景などにはこちらの方が向いています。

↑こちらは「バックラン」といって、一度塗って乾き始めている部分に、高濃度の絵の具ではなく、水気や薄い絵の具が触れたときに、水圧の差で水が押し出されてできる模様で、シミのようになってしまいます。
こういった効果を狙うならそれはそれでOKですが、違う場合は水の量に気を付けてくださいね。
●回避策: 塗る際は、完全に乾かすか、一気に塗って触らないか、どちらかを徹底しましょう。
グラデーション
こちらもよく使う技法で、単色又は数色を使ってグラデーションを作る技法です。

まず、水を塗ります。
線画がある場合は、はみ出さないように水を塗ります。
水がはみ出すと、色もはみ出してしまいますので注意が必要です。

次に、水で濡らした上の部分に使う色から塗っていきます。
水が多すぎないように注意してください。

色を変えたい部分まで塗ったら、次の色をくっつけて塗らず、少し間を開けて着色します。
そうしないと、水の量にもよりますが、シミっぽくなりやすかったり、キレイな混ざり具合にならない事があります。

水は足したりせず、最初の色と今置いた色の間を埋めていく感じです。
水を足すとシミのようになってしまいますので注意です。
光が反射して水多めに見えますが、水の量は普通です。

緑→黄緑→黄色のグラデーションにしたので、最後に同じ要領で黄色を少し開けて塗り、その後水を足さずに上の色と合わせていきます。

隣に1色でのグラデーションも作ってみます。
同じく、まず水を塗ります。

一番濃くする色を一番上に置いて、色が変わる箇所まで塗り進めます。
水は多すぎないように注意してください。

少し水を足して色を薄くし、ある程度水分を切ってからその下を塗り、さらに水を足すか、水だけで塗り広げていく感じにします。
水の量に注意です。
水の量が多くなると、シミのようになってしまう場合があります。

これで完成です。
グラデーションは水彩画を描く上で良く使う技法なので、使っていくうちに慣れていくと思います。
また紙によっても絵の具の広がり方が違ったり、水分の吸収率が違ったりするので、いろいろ試してみるうちに自分に合った紙ややり方がわかってくると思います。
ドライブラシ

ドライブラシは、筆に着けた絵の具をティッシュなどで拭いて水分量を減らして塗る技法です。
余分な水分をティッシュなどで吸わせます。

水分量が少ないブラシで塗ると、このようにかすれた感じで描けます。
このような質感を出したい時に便利です。木や葉、草などにも。
ちなみに私は殆どドライブラシは使いません😅
ドロッピング

ドロッピングは、画像のように水で溶いた絵の具を筆やスポイトなどで垂らす技法です。
上の方から垂らすほど水が花びらのように広がってそれだけでも模様のように表現可能です。

絵の具を垂らした後、ストローで吹くと、また違った感じの模様になります。吹きすぎると頭がくらくらするので要注意です😅

ストローで吹く角度を変えると絵の具が飛ぶ角度なども変わってきます。
思い通りにはいきませんが、いろいろと試してみると面白いです。

乾くとこんな感じになりました。
いろんな色を使ってみたりして、背景などに使っても面白いです。
スパッタリング

まず絵の具をある程度水で溶いて、使いたい濃度にしら、歯ブラシなどにしっかりとつけます。
多すぎるとぼた落ちしますが、少なすぎてもうまく飛びません。

絵の具を飛ばしたくない部分はいらない紙などでガードしてから、歯ブラシを指で擦って絵の具を飛ばします。
絵の具の付き具合によって、点の大きさも変わります。

歯ブラシではなく、筆でも可能です。
やりやすい方でやってください。
思う以上にあちこち飛ぶので、スパッタリングを行う面以外は全て覆ってから行うようにしてくださいね。

こんな感じになりました。使う色などによってもかなり印象が変わってきます。
↓は、背景の星の部分でスパッタリングを使いました。

マスキング
マスキングとは、塗りたくない部分に塗ったり貼ったりすることで、その部分を白抜きできる技法です。
今回、下の3種類を使ってマスキングをしてみました。
マスキングペン、マスキング液、マスキングフィルムです。

こんな感じです。簡単にハート型にしてみました。
マスキングペンが一番お手軽ではありますが、ペン先が太いのもあり、細かい線は引けません。
マスキング液は、専用の筆を用意し、使用後すぐに筆を洗ったり、専用の除光液に着けておいたりしないと取れなくなります。
マスキングフィルムは私が最もよく使うものではありますが、かなり粘着力が弱いので、あまりに凹凸がある粗目の水彩紙などには向きません。
中目でも紙によってはすぐにはがれてしまいますので、塗る時に筆の方向を気を付けて塗るようにします。
マスキングフィルムは基本的に、水彩用紙に貼りつけてカッターで切って使います。

赤と黄色のグラデーションで塗ってみました。
何も気を付けずざっくりと塗ってしまいました。

マスキングをはがすには、ラバークリーナーを使います。指で擦ってもはがすことができますが、汚れてしまう場合もあるので注意が必要です。
ラバークリーナーで剥がす時も、強くこすったりしないで、軽く触れるように取り除いてください。

マスキングをはがしてみました・・・が!
急いではがしたせいか、マスキング液の方が一部やぶれてしまいました😭
マスキング液は、水彩用紙によっては紙が毛羽だってしまったり、やぶれてしまうことがあるので、使用前に別の紙で試してから使うことをお勧めします。
塩

塩を使った技法です。
絵の具を塗って乾かないうちに塩を振りかけると、結晶のような模様が現れます。
塩はさらさらした塩がおすすめです。
あら塩のようなしっとりした塩を使うと、ぼとっと落ちてしまい、キレイな模様になりにくいです。
(でもできなくはないです)

時間が経つと、徐々に結晶のような模様が出てきます。
背景色によって見やすさも違ってきます。
完全に乾くまでは触れないようにしてください。
塩を落とそうと擦ったりすると、絵の具が伸びたりします。

完全に乾いたら、塩を落としても大丈夫です。
ピンぼけ画像ですみません😅

少々わかり辛かったので、後で再度やってみました。
適当に塩を振りかけただけですが、キレイに模様が出ています。
難しくはないですが、水が少な目だと小さな模様、水が多めだと大きな模様になります。
そして、ある程度色が濃くないと見えにくいです。
スクラッチング

スクラッチングとは、カッターの切る方と反対側などでひっかいて線つける技法です。
強くひっかきすぎると紙が剥がれたりしますし、修正がきかないので練習してからやってみてください。

葉の筋をスクラッチングしてみました。
あまり葉の筋でスクラッチングはしないとは思いますが…動物の毛や細かい表現で使えるかと思います。

こちらは、スクラッチングをしてから着色したものです。
着色後にスクラッチングするのと違い、線に色がつく感じになります。

こちらは、中央に絵の具を置いて、カッターの背で軽く外側に向かってひっかいていくことで、細い線が出せます。
スクラッチングはいずれも紙を削るので、修正不可能です。
また、紙によっては破けやすかったりするものもありますので試してから使ってみてください。
バックラン
バックランとは、塗ったところが乾きかけの時に水や色を入れると模様のような形が浮き出るものです。

まず、適当な色で塗りつぶします。

少し乾いてきた状態で、水を含ませた筆でちょんちょんと触れるようにします。
すると画像のような模様が浮かび上がります。
ポイントは「半渇き状態」であることです。

乾いたあとの画像です。乾くまでに広がります。
リフティング

リフティングとは、こちらでも紹介した通り、色を抜く技法です。
まずは下地を塗ります。

塗ったらティッシュでぽんぽんと抑えると、色を抜くことができます。
雲などの表現に良いです。
乾く前でも後でも可能ですが、乾く前の方が色が抜けやすいです。

左がぬれたティッシュで吸い取った雲、右は乾いたティッシュで吸い取った雲です。

完全に乾いた後でもリフティングできます。
上の画像は、乾燥後にリフティングしたい部分に筆で水を塗り、ティッシュで押さえて色を抜く方法です。これは紙によってできない場合もあります。
ウォーターフォードはリフティングしにくいと感じました。

このように、筆に水を付けて線をなぞり、ティッシュで拭き取れば細い線でリフティングも可能です。

水筆で丸く描いてティッシュで拭き取れば、水玉模様もできます。

この画像のようにはみ出してしまった場合でも、筆で水を塗ってティッシュで拭き取ることを何度かやると、

ある程度薄くできます。
紙によって、もっと色を抜くことも可能です。ワトソンはやりやすいと思います。
この紙は上で紹介した、マルマンスケッチブックオリーブシリーズです。そこそこ色抜きできる紙ではあります。

これも乾燥後に水筆で斜めに塗り、ティッシュでふきとった線です。
テクスチャ
テクスチャは、様々なものを使って模様を表現できる技法です。

スポンジソフトとハードは、安い台所用スポンジで、裏表ハードとソフトになっているものです。水で溶いた絵の具を適度に付けて使いました。
歯ブラシは安いもので、こちらも水で溶いた絵の具を歯ブラシにつけて紙にぽんぽんと付けた感じです。
きめの細かいスポンジは、100均などで売っている化粧用スポンジなどです。細かくやわらかなタッチになります。
キッチンペーパーは少しくしゃくしゃにしてぽんぽんと叩いた感じです。使い方によって、または乾き具合によって違う模様を作れると思います。
ラップは、着色した後乾く前にくしゃっとさせたラップを表面に置き、乾くまで放置。その後ラップを取り除くとこのような模様がつきます。
他にもいろいろなものを利用して、おもしろい模様が作れると思うので是非やってみてください!
ハードエッジ

塗る時または塗った後に水分を多めに置くと、左の画像のようにフチが協調された感じになります。
輪郭がくっきりするので、あえて使う場合もありますが、望んでいないのに縁がでてしまう場合もあります。
【修正術】乾いてしまった後の薄い色を「どう戻すか」
透明水彩は修正が難しいとされますが、完全に乾いた後でも可能です。
- 「水を置く」: 修正したい箇所にきれいな水を優しく置き、数分間、紙に水を吸わせる。
- 「浮かす」: 筆(またはキッチンペーパーの角)で、溶け出した色を優しく吸い取る(こすらない)。
- 「重ねる」: 浮かせた色が完全に乾いた後、改めて色を薄く重ねて修正します。
応用編:モチーフ別・塗り方の実践ステップ
基本技法が身についたら、具体的なモチーフで実践してみましょう。
【植物】葉や花を立体的に見せる「光と影」の塗り方
植物は基本的に、明るい部分(光の当たる部分)から塗り始めます。
- 薄い色: 全体に一番薄いグリーンやイエローを塗る。
- 乾かす: 完全に乾かす。
- 濃い色: 葉の付け根や影になる部分に、濃いグリーンや少量の茶色を混ぜた色を重ね塗りし、陰影のみを描く。
【風景】空や水を塗る際の「広い面積」への水の引き方
広い面積を塗る際は、紙を傾け、水たまりをコントロールしながら塗る技法が有効です。
- 手順: 一番上の端から始め、塗る部分のすぐ下端に「水のたまり」を常に作りながら、筆で押し下げていくイメージで塗ります。
空や水は乾燥が早いとムラになりやすいので、塗る際はエアコンや扇風機の風が当たらない場所を選びましょう。
よくある失敗
私が見ていて多いなと思ったのは、いじりすぎることで色が濁ってしまったり、紙がゴワゴワになってしまったりというものです。
とにかくいじりすぎないこと!が最大のポイントと言えます。
修正したい時はいじりすぎず、一旦乾いてから修正するようにするだけでも大分違います。
そして、色を混ぜすぎないことです。基本的に3色以上混ぜると汚い色になりやすいので注意が必要です。
また、隣の色が乾かないうちに塗ることで意図せず色が混ざり、濁った色になってしまうこともありますので、完全に乾かしてから隣を塗りましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 描いている途中で色が足りなくなったらどうする?
A. 乾きかけの状態で色を継ぎ足すとムラの原因になります。一度、塗りたい範囲全体に水を引いてから、完全に乾かしきって再度上から薄い色を重ねる方がきれいに仕上がります。
Q. 透明水彩とガッシュ(不透明水彩)を混ぜても良いですか?
A. 画材としての相性は悪くありませんが、混ぜると「透明水彩特有の透明感」は失われ、不透明な仕上がりになります。透明感を出したい箇所は透明水彩、ハイライトなど隠蔽したい箇所は不透明水彩、というように使い分けるのがプロのテクニックです。
Q. 下書きの鉛筆の線を残すべきか、消すべきか?
A. 下書きの線は、作品の雰囲気に合わせて調整しましょう。
- 残す場合: 線の雰囲気を活かしたい場合は、HB以下の硬めの鉛筆で薄く描いて残します。
- 消す場合: 線を消したい場合は、色を塗る前に練り消しゴムで上から軽く押さえるようにして薄くしてから塗ると、色が乗っても鉛筆跡が目立ちません。
実際に塗ってみましょう
以上を踏まえた上で、絵を着色していきます。
主に、ウェット オン ウェットと、ウェット オン ドライ、グラデーションを使って着色していきます。
長くなってしまったので、↓の別記事にて実際に塗って説明していきます!













透明水彩を「難しそう」と思う理由として、「透明水彩は色が濁る」「水の量がコントロールできない」「ムラになってしまう」—。初めて透明水彩に挑戦した方が必ずぶつかる壁ですよね。しかし、それはあなたが悪いわけではありません。透明水彩は、他の画材にはない独特の水のルールがあるからです。
この記事では基本の技法から、プロも実践する水の量調整術までを徹底解説します。この記事を読み終える頃には、透明水彩の「難しさ」が「楽しさ」に変わり、あなただけの美しいにじみや透明感のある表現ができるようになります。さあ、一緒に透明水彩の魔法を解き明かしましょう!