
水彩って、透明水彩と不透明水彩があるなりよね?
どっちなりか?

一応私が主に使っているのは透明水彩なので、透明水彩を基本にしています。
なので、白は使いません。
不透明水彩だとガッシュとかになると思いますが、根本的にはある程度同じです。その名前の通り、不透明は下の色が透けない、透明水彩は下の色が透けて、透明感がある感じです。なので、塗り方と仕上がり具合は違いがでます。
とりあえず今回は主に透明水彩の説明をさせてもらいますね!
水彩画を始めるのに最低限必要な道具

水彩画を始めるのに必要なのは、
水彩画用紙
絵の具
筆
パレット
筆を洗うバケツ
です。
100均の絵の具や水彩紙に関しては▼の記事で書いています。
水彩用紙は最初から本格的なものを使用しなくても、最初は▼のようなスケッチブックで十分です。このスケッチブックは私も使っています。
筆を洗うバケツですが必要ですが、使わないコップでも良いですし、プラスチックの容器、それかダイソーなどでも買えます。
ただ、飲み物と間違えない入れ物が良いです(笑)
私は間違って飲んでしまったことはないですが、飲みそうになったorお茶で筆を洗ってしまったとかはあります😅
パレットもとりあえず100均のもので大丈夫です。
もちろん、ちゃんとしたものを購入してもOK。
パレットは、プラスチック製の他に、アルミ製とホーロー製のものがあります。
プラスチックのパレットは安いですが、パレットを洗っても色が落ちないことがあり、長く使っているとかなり色がこびりついてきます。でも最初はこれで良いと思います。
アルミやホーローはプラスチックのパレットより重くて値段も高めですが、長持ちしますし、色がこびりつきません。
ただ、もしパレットを手にもって描く場合、重いと大変かもしれません。
筆ですが、とりあえずあまりこだわらず初めてみたい!という方は、100均のものでもOKです。
ただ、これからも続けていきたいと思った時は、セットで少し良いものを買ってみると良いです。使い心地は大分違います。
値段はピンキリですが、高ければ良いというわけではなく、自分に合っているかが重要なので、とりあえず使ってみると良いでしょう。
太い筆、中くらいの筆、細い筆の3本ぐらいは欲しいです。
そして絵の具。
描いてみたいけど、本格的にセットで買うのは・・・とちょっとためらってしまいませんか?
セットはいろいろな色が揃っていますが、初心者さんにとってはちょっとお値段しますよね。
でも、いきなりセットで買う必要はありません!
最初は、これから紹介する7色持っていれば、困りません。
今後続けていく上で、もし必要な色、欲しい色が出てくればその時に購入すればOK。
もちろん、「セットで買いたいんだ!」って方は、セットで買ってOKです(笑)
色がたくさんあって困ることはありませんし、私も今は7色しか使っていないわけではありません。😅
私が最初に水彩を習い始めた頃は、指定されたのは7色だけでした。
それでも色がない!なんて思ったことはなく、これで本当に充分なんだなと思ったことを今でも覚えています。
ただ、細かくそれらの色を覚えているわけではありませんが、ある程度覚えている色と、今自分が持っている色でいろいろと描いてみて、この7色あればOKと思った色をお伝えします。
全てホルベインで、
- カーマイン
- バーントアンバー
- イエローオーカー
- パーマネントイエローレモン
- フタロブルーイエローシェード
- フーカスグリーン
- インジゴ

以上の7色です。
大体1つ220円~400円台ぐらいで購入できると思います。
Amazonだと1つ1つが高いので、楽天で単色の値段が安く、送料も安いショップのリンクを掲載しておきます。▼
ホルベイン 透明水彩絵具 2号 (5ml) W011 カーマイン必要な7色の絵の具は?

水彩紙に塗ってみた感じの色合いはこのような感じになりました。モニターやスマホなどによって、多少色合いが異なることがありますのでご了承ください。
名前は難しいですが、赤、茶、黄土、黄、青、緑、紺という感じです。
▼この7色だけで簡単なイラストを描いてみました。主線はシャーペンだけです。

突如思いつきで描いたので、ざっくりと短時間で描いたものですが、いろんな色を使えそうなイラスト、そして透明水彩ならではの透明感も出せるものにしてみました。
精霊のイメージです。
使用したのは、100均の使い捨てパレットと、絵の具7色、筆1本と上で紹介したマルマンの水彩画スケッチブックです。
今回はこの7色での色の作り方も紹介していきますね。
絵の具を混ぜて色を作る 色の作り方 混色表
では紹介した7色でどんな色が作れるのか見ていきましょう。
以下では2色を混ぜて作れる色を紹介しています。
7色の絵の具を混ぜることでできた色は系42色。
7色+42色=全部で49色ということになります。
3色混ぜたらもっと色が増えますし、水の量や色の量によってかなり変わってくるので、本当はもっとたくさんの色が作れると言うことになります😮
基本的に色を混ぜるのは3色までが良いです。3色以上混ぜると色合いが悪くなりやすいです。
(3色混ぜた色も載せると大変な量になってしまうので、後日使えそうな色だけ載せようと思っています)
*スマホやパソコンのディスプレイにより、色合いが異なる場合があります。
よく検索されている特定の色の作り方
肌色の作り方
カーマインとバーントアンバー 赤+茶

カーマインとバーントアンバーを混ぜた色です。
カーマイン多めでレンガ色に近い感じの赤色、
バーントアンバー多めで茶色寄りの赤茶色になります。
赤の薔薇や赤っぽい色のものの影の部分などにも。
カーマインとイエローオーカー 赤+黄土色

カーマインとイエローオーカーを混ぜた色です。
カーマイン多めでカーマインより赤感が強い感じ、
イエローオーカーが多めになると、バーントアンバーより鮮やかな茶色になります。
赤の色合いを少し変えたい場合、明る茶色を作りたい場合にも。
カーマインとパーマネントイエローレモン 赤+黄色 肌色も作れます

カーマインとパーマネントイエローレモンを混ぜた色です。
カーマイン多めで濃いオレンジ。
パーマネントイエローレモン多めだと薄いオレンジです。この色を見た感じだと、肌色とは程遠いですが、この2色で肌色を表現できます▼
カーマインとパーマネントイエローレモンで肌色が作れる

▲こちらがカーマインとパーマネントイエローレモンを混ぜて、多めの水で薄めて塗ったものです。
上の色見本とは大分違って、肌色っぽくなっていますよね。
肌色を作りたいと思って赤と黄色に白を混ぜれば良いと思うと思いますが、透明水彩では白は使わないので(白を使うと濁ってしまい、透明感がなくなるため)水の調整で肌色を表現できます。
中央の少し濃い部分はカーマインを少し増やしてわざと濃くしています。
頬などにこのように少し赤を多くすると優しい感じになります。

▲このように、黄色っぽい肌(左)、薄い赤寄りの肌(右)など、赤と黄色の割合を変えるだけで調整可能ですので、お試しください。
(肌色部分だけの塗りを載せるつもりが、顔を描いた方がわかりやすいかと、塗って後から描いたら少々不自然になってしまいました😅)
もし、肌色はよく使うし面倒!という方は、ホルベインのジョーンブリヤンNo.2辺りがおすすめです▼
カーマインとフタロブルーイエローシェード 赤+青

カーマインとフタロブルーイエローシェードを混ぜた色です。
カーマイン多めで赤が強めの赤紫、
フタロブルーイエローシェード多めだとアジサイのような青紫色を作れます。
半々にしたり、水の量を調整することで、さらに多くの色合いを作ることが可能です。
カーマインとフーカスグリーン 赤+緑

カーマインとフーカスグリーンを混ぜた色です。
カーマイン多めで若干紫っぽい茶色のような色、
フーカスグリーン多めになると、暗めの深緑になります。
カーマインとインジゴ 赤+紺

カーマインとインジゴを混ぜた色です。
カーマイン多めで、フタロブルーイエローシェードの時より暗めの赤紫、
インジゴ多めになると濃い紺色のような色になります。
バーントアンバーとイエローオーカー 茶+黄土色

バーントアンバーとイエローオーカーを混ぜた色です。
どちらも茶系ですが、
2色を混ぜることによって、違った茶色系の色を作り出せます。
木や動物の毛の色などに使いやすいです。
バーントアンバーとパーマネントイエローレモン 茶+黄

バーントアンバーとパーマネントイエローレモンを混ぜた色です。
イエローオーカーに近い色合いが作れますが、混ぜる量によって、
茶系の様々な色合いが作れます。
バーントアンバーとフタロブルーイエローシェード 茶+青

バーントアンバーとフタロブルーイエローシェードを混ぜた色です。
バーントアンバー多めで落ち着いたこげ茶、
フタロブルーイエローシェード多めで渋めの深い青(?)が作れます。
どちらも落ち着いた色合いで、鮮やかさを抑えられるので、
自然なものを描く時に使えそうです。
バーントアンバーとフーカスグリーン 茶+緑

バーントアンバーとフーカスグリーンを混ぜた色です。
バーントアンバー多めで渋めの茶色系色、
フーカスグリーン多めで深い緑が作れます。
こちらも落ち着いた色になりますので、風景画など用途は多そうです。
バーントアンバーとインジゴ 茶+紺

バーントアンバーとインジゴを混ぜた色です。
バーントアンバー多めで青っぽい灰色系の色、
インジゴ多めで深い青色が作れます。
茶色系はどの色と混ぜても落ち着いた色合いを作ってくれます。
イエローオーカーとパーマネントイエローレモン 黄土+黄

イエローオーカーとパーマネントイエローレモンを混ぜた色です。
イエローオーカー多めで、イエローオーカーよりも黄色っぽい黄土色、
パーマネントイエローレモン多めで、少し濃い目の黄色を作れます。
パーマネントイエローレモンは薄めなので、
イエローオーカーをプラスすることで濃い黄色も作れます。
イエローオーカーとフタロブルーイエローシェード 黄土+青

イエローオーカーとフタロブルーイエローシェードを混ぜた色です。
イエローオーカー多めだと若干金色にも見えるような色合い、
フタロブルーイエローシェード多めだと、若干緑がかった深い青色が作れます。
イエローオーカーとフーカスグリーン 黄土+緑

イエローオーカーとフーカスグリーンを混ぜた色です。
イエローオーカー多めでオリーブ色?うぐいす色?のような落ち着いた黄緑系、
フーカスグリーンを多めにすると、落ち着いた濃い目の黄緑系になります。
イエローオーカーとインジゴ 黄土+紺

イエローオーカーとインジゴを混ぜた色です。
イエローオーカー多めで渋めの黄土色、
インジゴを多めにすると黄色がかった灰色のような落ち着いた色合いになります。
パーマネントイエローレモンとフタロブルーイエローシェード 黄+青

パーマネントイエローレモンとフタロブルーイエローシェードを混ぜた色です。
パーマネントイエローレモン多めだと少し濃い黄緑、
フタロブルーイエローシェード多めにするとエメラルドっぽいグリーンになります。
葉の色などに使えそうです。エメラルドグリーンも葉や木の葉の影の部分などにも。
パーマネントイエローレモンとフーカスグリーン 黄+緑

パーマネントイエローレモンとフーカスグリーンを混ぜた色です。
パーマネントイエローレモン多めだと黄色寄りの明るい黄緑、
フーカスグリーン多めだと、フーカスグリーンより明るめの黄緑系の緑になります。
パーマネントイエローレモンとインジゴ 黄+紺

パーマネントイエローレモンとインジゴを混ぜた色です。
パーマネントイエローレモン多めだと濃いオリーブ系の色、
インジゴ多めだと、青灰色っぽい色になります。
フーカスグリーンとフタロブルーイエローシェード 緑+青

フーカスグリーンとフタロブルーイエローシェードを混ぜた色です。
フーカスグリーン多めで深緑、
フタロブルーイエローシェードが多めになると、深いエメラルドグリーンのような色になります。もちろん水を多くすれば薄いエメラルドグリーンも作れます。
フーカスグリーンとインジゴ 緑+紺

フーカスグリーンとインジゴを混ぜた色です。
フーカスグリーン多めだと濃い深緑、
インジゴが多めになると、深緑系の紺になります。
インジゴとフタロブルーイエローシェード 紺+青

インジゴとフタロブルーイエローシェードはどちらも青系ではありますが、
もっと深い青色系を作りたい場合には使えます。
画像はあまり違いが見えないかもしれませんが、上手く画像が写らなかったのもあり、もう少し見た目も違いが出ます。
是非お試しください。夜空なんかにも使える色合いです。
赤系を混ぜてグラデーションにすると夜空の色も見栄えが良くなると思います!
▼こちらはインジゴを主に使い、フタロブルーイエローシェードと紫系(何を足したか
覚えていないですが😅)を足した夜空になります。

色見本を作ろう
色見本があると、絵を描く時にとても重宝します。
絵の具って絵の具チューブに表示されている色と、実際に使ってみた感じでは全然色が違うことが多々ありますよね。
それと、上で紹介したように、何色と何色を混ぜるとこんな色ができるというものを作っても良いと思います。
色見本を作りたいけど、作り方がわからない、面倒という方に。
ずぼらな色見本の作り方をご紹介します!😁

まず、最初の方でご紹介したスケッチブックに、マスキングテープを格子状に(▲のように)貼っていきます。
あまり粘着力の強いマスキングテープだと、スケッチブックの表面が破れてしまいます。
(粘着力の弱いテープがない場合は、少しあちこちテープを付けて表面の粘着力を落とすのも手です😅)

そうしたら絵の具を▲画像のように少し出し、水を含ませた筆で上下に動かしながら
左から右へグラデーションさせていきます。
(パレット使うのが面倒じゃない人は、パレット使ってくださいね😅)
水は多すぎず、少なすぎず、調整してください。
混色で作りたい場合は、パレットに出すのが面倒!という場合、
上のマスキングテープに少量の絵の具を出して混ぜて・・・という横着も可能です(笑)

このように色見本を作っておくと、絵を描く際、どの色が合うかな?という時に
とても重宝しますよ!
是非作ってみてくださいね。
こんにちは。スピリチュアルアーティストの岸本葉織です!
今回は、初心者さん向けの水彩画に関してです。
水彩画を始めてみたい!と思っていろいろ調べてみたけど益々わからない!
むずかしい説明がお言い!という方、
初心者さんでもわかりやすいように簡単な説明でお伝えしたいと思います!