こんにちは。岸本葉織です。
見るたびに心が整い、自分らしさを思い出せるようなアートを描いています。

私にとってスピリチュアルアートとは、自分の内側の感覚に耳を澄ませ、本質の声に従って描く作品です。
そうして生まれた作品は、ズレや違和感に気づき、内面を整え、自分らしさを思い出していく力を持つものだと感じています。
水彩画を始めようと思った時、意外と迷うのが水彩紙選び。
絵の具や筆も大切ですが、水彩は紙によって、にじみ方、ぼかしやすさ、発色、修正のしやすさがかなり変わります。
「まずは100均の水彩紙でもいいのかな?」
「初心者はどの紙を選べばいいの?」
「安い紙と本番用の水彩紙は、そんなに違うの?」
と迷う方も多いと思います。
この記事では、初心者さん向けに、100均の水彩紙や絵の具を実際に使ってみた感想と、練習用に使いやすい紙、本番用におすすめしたい水彩紙を紹介します。
結論から言うと、私は初心者さんこそ、ある程度ちゃんとした水彩紙を使った方が描きやすいと感じています。
安い紙や絵の具が悪いというより、にじみ方や伸び方が扱いづらいと、最初に「水彩って難しい」「自分には向いていない」と感じてしまいやすいからです。
初心者が最初に使う水彩紙は何がいい?
練習用なら▼の、マルマンスケッチブックオリーブシリーズが良いと思います。
その後慣れてきたら、この記事の下の方で説明する水彩紙を使ってみてください。
100均の水彩用紙や絵の具はどうなの?と質問もあったので、そちらも少し解説していこうと思います。
100均・ダイソーの水彩紙と絵の具を試してみました
100均の水彩紙や絵の具は、初心者さんにとって気になる画材だと思います。
「まずは安いもので試してみたい」
「いきなり高い紙を買うのは不安」
「ダイソーの水彩紙でも描けるのかな?」
と思う方も多いですよね。
そこで、ダイソーで使えそうだと思った水彩紙と絵の具を購入して、実際に使ってみました。
今回試したのは、次の3つです。
ダイソーの水彩絵の具
ダイソーで購入したマルマンのスケッチブック
エンボスペーパー

▲ダイソーで購入した、マルマンのスケッチブックです。
裏面には、水彩絵の具や色鉛筆が使えるスケッチブックと書かれていました。
ただし、私が上で紹介しているマルマン スケッチブック オリーブシリーズとは別物です。

▲こちらは、ダイソーで見つけたエンボスペーパーです。
パッケージに「水彩画」と書いてあり、表面の感じも使えそうだったので購入してみました。

▲こちらは、ダイソーの水彩絵の具です。
色は一通り入っていますが、透明水彩というより、学校で使うような水彩絵の具に近い印象でした。
使い心地
まず、ダイソーの水彩絵の具を使ってみた感想ですが、正直に言うと、私は少し使いづらく感じました。
普段使っている透明水彩と比べると、絵の具が少しもったりしていて、筆で伸ばした時のなめらかさがあまりない印象でした。
うまく言うのが難しいのですが、透明水彩のように水にふわっと溶けて広がるというより、少し重たいというか、絵の具らしくない質感?のような。
もちろん、100均の絵の具でも色を塗ることはできます。
ただ、水彩らしいにじみや透明感を楽しみたい場合は、少し扱いづらく感じるかもしれません。
実際に、ダイソーで購入した2種類の紙と、この絵の具を使って絵を描いてみました。

ダイソーで購入したマルマンのスケッチブックは、下で紹介するエンボスペーパーよりは塗りやすく感じました。
ただ、普段使っている水彩紙と比べると、やはり画用紙に近い印象です。
水を含ませた時のにじみ方も、水彩紙らしい自然な広がりとは少し違っていて、思ったようにぼかしたり、色を重ねたりするのが少し難しく感じました。

エンボスペーパーの方は、さらに少し扱いづらく感じました。
表面の質感は水彩に使えそうに見えたのですが、実際に塗ってみると、絵の具がシミのようになったり、にじみ方が均一になりにくかったりしました。
龍の目の下あたりを見ると、絵の具が少しムラになっているのがわかると思います。
ただ、今回は紙だけでなく、絵の具もダイソーのものを使っています。
そのため、紙の問題なのか、絵の具の問題なのか、両方の相性の問題なのかは、少し判断しづらいところもあります。
もしかしたら、紙は100均でも、絵の具をちゃんとした透明水彩に変えれば、もう少し描きやすくなるかもしれません。
またはその逆です。紙がちゃんとした水彩紙なら、100均の絵の具でももっと使いやすいかもしれません。
このあたりは、また別の機会に試してみたいと思います。
今回使った2種類の紙を比べると、私の感覚では、ダイソーのマルマンスケッチブックの方がまだ塗りやすいと感じました。
ですが、今回この3つを使ってみて、改めて強く感じたことがあります。
結論
今回、100均の水彩紙と絵の具を使ってみて感じたのは、安い画材は、初心者さんには逆に難しいことがあるということです。
もちろん、100均の画材がすべて悪いという意味ではありません。
「少し色を塗って遊んでみたい」
「水彩っぽい雰囲気を気軽に試してみたい」
という場合には、手に取りやすくて便利だと思います。
でも、透明水彩らしいにじみやぼかしを楽しみたい場合や、「水彩画をちゃんと始めてみたい」と思っている場合は、最初から少し描きやすい紙と絵の具を使った方が良いと思います。
というのも、紙や絵の具が扱いづらいと、
「あれ?うまくにじまない」
「色がきれいに伸びない」
「水彩って難しい」
「自分には向いていないのかも」
と思ってしまいやすいからです。
でもそれは、描く人の問題ではなく、紙や絵の具が扱いづらいだけの場合もあります。
最初に水彩へのハードルを上げすぎないためにも、初心者さんこそ、できれば少し描きやすい水彩紙と透明水彩絵の具を使ってみてほしいです。
練習用としては、最初は上で紹介したマルマン スケッチブック オリーブシリーズでも良いと思います。
そして絵の具は、こちらの記事で紹介している透明水彩7色から始めると、少ない色でもいろいろな色を作りやすいです。
100均の安い画材は、気軽に試せる反面、初心者さんには逆に難易度が高く感じることがあります。
まずは練習用の紙で水彩に慣れて、本格的に描いてみたいと思ったら、下で紹介する本番用の水彩紙もぜひ使ってみてください。
水彩紙の基本
水彩紙には、表面の粗さによって細目・中目・粗目があります。
これは、紙の表面の凹凸の違いです。
細目は、表面の凹凸が少なく、細かい線や繊細な描き込みをしたい時に向いています。
中目は、ほどよく凹凸があり、水彩らしいにじみやタッチが出しやすい紙です。
水彩紙の中では使いやすいタイプなので、初心者さんにも選びやすいと思います。
粗目は、表面の凹凸が大きく、ざっくりした表現や、水彩らしい質感を強く出したい時に向いています。
その反面、細かいイラストや繊細な線を描きたい場合は、少し扱いづらく感じることもあります。
私は普段、中目を使うことが多く、細かく描きたい時は細目を使うこともあります。
ただ、初心者さんの場合は、最初から「自分には中目が合うのか、細目が合うのか」を判断するのは難しいと思います。
そのため、最初は中目と細目の違いを試せる紙や、水張りをしなくても描きやすいブロックタイプの水彩紙を選ぶと、紙選びで迷いにくくなります。
水彩用紙のタイプ
スケッチブックタイプ

スケッチブックタイプは、画像のようにリング状になってるものが多いです。
持ち歩いて風景画などをスケッチするのには最適。
パッドタイプ

上部だけが糊付けされた、簡単にはがせるメモ帳タイプのものです。
ぺりっと簡単にはがせます。
ブロックタイプ

水彩紙がブロック状に周囲を糊付けされているものになります。
描き終わったら糊付けされていない箇所から、ペーパーナイフやカッターなどで周囲をぐるっとはがします。
これだと水張りをしなくて済みます。
1枚もの

1枚ずつカットされたものが数枚入って売っているものが多いです。
1枚で買えるのもあると思います。
ロールタイプ

水彩紙がロール状で売られているものです。私は初期はこのロール型をよく使っていました。
自分でカットして使えますが、丸まっているので水張りをする必要があります。
ボードタイプ

ボードは1枚ずつビニールに入って販売されていることが多いです。
硬いボードに水彩紙が貼り付いている感じです。
水を沢山使うと、ボード自体が反ってしまうこともあります。
紙の種類
水彩紙には、たくさんの種類があります。
たとえば、ウォーターフォード、ワトソン、アルシュ、ファブリアーノ、ワーグマン、クレスター、シリウス、アヴァロン、ランプライト、アルビレオ、ヴィフアール、クレスト、ストラスモア、ホワイトアイビスなど、さまざまな水彩紙があります。
名前だけ見ると、どれを選べばいいのかわからなくなりますよね。
紙によって、にじみ方、発色、表面の強さ、リフティングのしやすさ、描き心地が少しずつ違います。
ただ、初心者さんが最初から全部の紙を比べるのは大変です。
まずは、扱いやすくて、失敗しても修正しやすく、水張りをしなくても使える紙を選ぶと始めやすいと思います。
水張りについてはこちらの記事で説明しています。
初心者さんにおすすめしたい水彩紙|オリオン ワーグマン
私が初心者さんに最初の本番用水彩紙としておすすめしたいのは、オリオン ワーグマン 水彩紙ブロックです。
もちろん、ワーグマンがすべての人にとって一番良い紙という意味ではありません。
水彩紙は、描きたい絵や塗り方、好みによって合うものが変わります。
ただ、初心者さんが最初に使う紙として考えると、
- 中目と細目の違いを試せること
- 水張りをしなくても使いやすいこと
- 価格が比較的手に取りやすいこと
- 紙の表面がある程度強いこと
- リフティングも比較的しやすいこと
も大切だと感じています。
その点で、ワーグマンは初心者さんが最初に試す水彩紙として、かなり使いやすい紙だと思います。
「ずっとこの紙を使ってください」という意味ではなく、まずはこの紙で描いてみて、
「私は中目の方が好きかも」
「細目の方が描きやすいかも」
「もっとにじむ紙も試してみたい」
「もっと表面が強い紙がいいかも」
というように、自分に合う水彩紙を探していく入口としておすすめしたい紙です。

ワーグマンは、裏表の両方を使える水彩紙です。
片面は中目、もう片面は細目として使えるため、1冊で2種類の紙肌を試すことができます。

水彩を始めたばかりだと、自分に合うのが中目なのか細目なのか、まだわからないことも多いと思います。
ワーグマンなら、中目と細目の両方を試しながら、自分の描き方に合う紙肌を見つけやすいです。
また、ブロックタイプなので、水張りをしなくても描きやすいところも初心者さんには助かります。
水をたっぷり使うと多少波打つことはありますが、1枚ものの紙より扱いやすく、準備の手間も少ないです。
価格も比較的手に取りやすく、紙の表面もある程度強いと感じています。
特に初心者さんは、下描きを直したり、同じ場所を何度か塗ったり、あとから修正したくなることが多いと思います。
紙の表面が弱いと、消しゴムを使ったり、筆で何度も触ったりした時に、紙が毛羽立ってしまうことがあります。
その点でも、ワーグマンは最初に試しやすい水彩紙だと思います。
ちなみに、私が普段よく使っていてお気に入りなのはワトソンです。
ワトソンは描き心地も好きですし、リフティングもしやすいと感じています。
ただ、ワーグマンと比べると、紙の表面は少し弱い印象があります。
下描きを消しゴムや練り消しで何度か消したり、マスキング液やマスキングテープを使ったりすると、紙の表面が毛羽立ったり、少し剥がれたりすることがありました。
もちろん、使うマスキング液やテープとの相性にもよります。
そのため、ワトソンは私自身は好きな紙ですが、初心者さんが最初に使う紙としては、少し気をつける部分もあるかな?と思います。
ウォーターフォードは、紙の表面が比較的強くて良い紙だと思います。
ただ、私の使い方では、リフティングが少ししにくく感じました。
アルシュはとても良い水彩紙ですが、価格がかなり高めなので、初心者さんが最初に使う紙としては少しハードルが高いと思います。
このように、水彩紙はどれが絶対に正解というより、描き方や好みによって合う紙が変わります。
だからこそ、最初は扱いやすく、紙肌の違いも試せるワーグマンから始めてみるのは良い選択だと思います。
水彩紙選びではリフティングのしやすさも大切
水彩紙を選ぶ時は、描き心地や発色だけでなく、リフティングのしやすさも大切だと感じています。
リフティングとは、塗った絵の具を水を含ませた筆やティッシュなどで抜く技法です。
質感や模様を作る時にも使えますし、少しはみ出してしまった部分を目立ちにくくしたい時にも使えます。
初心者さんは、最初から思った通りに色を塗るのが難しいことも多いと思います。
「少しはみ出してしまった」
「ここだけ色が濃くなりすぎた」
「もう少し明るくしたい」
という時に、リフティングである程度色を抜けると、気持ち的にも楽になります。
ただし、リフティングは紙によってしやすさが違います。
色が抜けやすい紙もあれば、あまり抜けない紙もあります。
また、紙の表面が弱いと、何度もこすった時に毛羽立ったり、傷んだりすることもあります。
今回、一部の紙だけですが、リフティングのしやすさを比べるために比較画像を作ってみました。
ダイソーで購入した紙も、あわせて試しています。

同じ環境で撮影したつもりですが、水彩は光の当たり方や撮影条件によって色が違って見えることがあります。
そのため、色味そのものを厳密に比べるというより、リフティング前と後で、どのくらい色が抜けたかを見てもらえたらと思います。
今回は、わざとはみ出すように色を塗り、乾いてから、赤い花の部分と葉の部分で色抜きを試してみました。
私の感覚では、ダイソー系の紙はリフティングが少し難しく、紙も傷みやすいと感じました。
マルマンオリーブは、そこそこ色が抜けます。
ウォーターフォードは紙の表面は強い印象ですが、今回の試し塗りでは、あまり色が抜けませんでした。
ワーグマンは、マルマンオリーブより色が抜けて、ワトソンよりは少し劣るかなという印象です。
一番色が抜けやすく感じたのは、ワトソンでした。
ただ、ワーグマンも、かなりはみ出して塗った部分がある程度抜けています。
リフティングは、はみ出しを修正するためだけの技法ではなく、光や質感を出す時にも使える便利な方法です。
私はリフティングをよく使うので、リフティングしやすい紙かどうかは、水彩紙を選ぶ時にかなり気にしています。
ワーグマンは、リフティングが一番しやすい紙ではありません。
でも、紙の表面の強さ、水張り不要の使いやすさ、中目と細目を試せること、価格とのバランスを考えると、初心者さんが最初に使う本番用水彩紙として、総合的におすすめしやすい紙だと感じています。
まとめ
今回は、水彩画初心者さんにおすすめの水彩紙について、100均の水彩紙や絵の具を実際に使ってみた感想と、本番用におすすめしたい水彩紙を紹介しました。
100均の水彩紙や絵の具は、気軽に試せるという意味ではとても便利です。
ただ、透明水彩らしいにじみやぼかし、色の伸びを楽しみたい場合は、紙や絵の具が扱いづらく感じることもあります。
特に初心者さんの場合、画材が扱いにくいと、
「水彩って難しい」
「自分には向いていないのかも」
「思ったように描けない」
と感じてしまいやすいです。
でも、それは描く人の問題ではなく、紙や絵の具との相性が原因の場合もあります。
練習用としては、まずマルマン スケッチブック オリーブシリーズのような、ある程度水に耐えられる紙から始めても良いと思います。
そして、もう少し本格的に透明水彩を楽しみたいと思ったら、ブロックタイプの水彩紙も試してみてください。
私が初心者さんに最初の本番用水彩紙としておすすめしたいのは、オリオン ワーグマン 水彩紙ブロックです。
ワーグマンは、裏表で中目と細目を試せること、水張りをしなくても使いやすいこと、紙の表面がある程度強いこと、リフティングも比較的しやすいことから、初心者さんが水彩紙の違いを感じる入口として使いやすい紙だと思います。
もちろん、水彩紙にはたくさんの種類があり、どの紙が一番合うかは、描きたい絵や塗り方によって変わります。
ワーグマンが絶対に一番というわけではありません。
でも、最初の1冊として、
「中目と細目、どちらが描きやすいかな?」
「水彩紙って、画用紙とこんなに違うんだ」
「リフティングすると、紙によってこんなに違うんだ」
ということを感じやすい紙だと思います。
水彩紙選びで迷っている方は、まずは練習用の紙で気軽に描いてみて、慣れてきたら本番用の水彩紙も試してみてください。
紙が変わるだけで、にじみ方、色の伸び、修正のしやすさ、描いている時の楽しさがかなり変わります。
最初から完璧な道具をそろえる必要はありませんが、描きやすい紙を選ぶことで、水彩画はもっと楽しくなります。
自分に合う水彩紙を見つけながら、ぜひ透明水彩のやわらかい色やにじみを楽しんでみてください!

















