
みずはり?なんなりか?
紙に水をくっつけるなり???

間違ってはいないんだけど・・・
水彩紙に絵を描く前に、水を塗って伸ばして乾かしてから絵を描くの。そうすると、水彩紙が波打ったりヨレヨレにならないんだよ。
水彩紙って基本的に水張りが必要なんだけど、水張りが必要ではないこともあるので、詳しく説明していきたいと思います!
初心者さん向け、絵の具の選び方、色見本や肌色の作り方は▼
初心者さん向け、水彩紙の選び方、初心者さんにおすすめの水彩画用紙は▼
水張りとは?
スケッチブックなどにそのまま水彩で絵を描いたことがある人はわかると思いますが、絵を描いていると紙がデコボコに波打ってしまうのです。
水を吸うと膨張し、乾くと元の大きさに戻る為、水を使うことで波打ってしまうのです。
描いた絵が波打たないようにするのが水張りです。
紙に十分水を吸わせ、テープなどで固定して乾燥させることで、絵を描いても紙がよれたりしないで平らな状態を保てます。
ただ、この作業が面倒と感じる人は多いようで、波打ってもいい!と、水張りをしない人もいます。😅
面倒に見えますが、やってみるとそんなに手間ではありません。
水張りは絶対必要?
紙が波打ってもいいんだ!って人は、水張りしなくても良いかもしれません。😅
風景画をスケッチして水彩で着色する方はスケッチブックを持って行ってそのまま描かれている方も多いですし、自分がどうしたいかにもよります。
ですが、せっかく描いた絵を美しい状態で保つためにも、ブロックタイプやボード以外では水張をお勧めします。
水張りがイヤな人は、ブロックタイプの水彩紙を使う!これが一番。
特に初心者さんは、水張をしなければいけないということで、水彩をなかなかはじめられなかったり、億劫になってしまう人もいることでしょう。
なので、ブロックタイプなら水張りの必要はありませんので、こちらをお勧めします。
ブロックタイプとは

水彩紙がブロック状に周囲を糊付けされているものになります。
描き終わったら糊付けされていない箇所から、ペーパーナイフやカッターなどで周囲をぐるっとはがします。
周囲が固定されているため、水張りが必要ありません。
水張りのやり方
平張りの方が簡単です。
私は主にパネルで平張りですが、両方紹介します。
平張りは下の説明ではパネルを使っていますが、パネルである必要はありません。
板でもOKです。ただ、木によってはヤニが出てしまうので、長くつけておくと絵がダメになってしまう可能性もあります。
ヤニ止めなどもありますが、とりあえず私は今のところ使ったことはありません。
パネルはシナベニヤがヤニがでにくいのでおすすめです。
お試しで、小さい紙を水張りしてみたい場合、100均の板でも代用できると思いますので、お金をあまりかけずにやってみたい人は挑戦してみてください。
パネルもそんなに高いものではないですし、水張りとしては何度も利用できるので、買ってみるのも良いと思います。
平張り
一番簡単な平張りのやり方を紹介します。

水張りしたい紙より大きい木製パネルを用意します。
パネルではなく、板でも構いません。(上で書いた通り、ヤニには注意です)
水で濡らした布巾などでよく拭いてください。

次に、水彩用紙の裏にたっぷりとハケで水を塗るか、紙をそのまま水に浸すという人もいますので、自分で好きな方を選んで水彩用紙に水をたっぷり含ませてください。
私はその時の気分で、紙を水に浸すことも、ハケで塗ることも、スポンジに水を含ませて、裏面を押すように(擦らない)水を含ませる方法もどれもやります。

次は水をたっぷり含ませた水彩用紙をパネル中央に置き、画像のように水張りテープをどちらかに貼り、空気が入っていたら布などで抑えるようにして空気を抜き、反対側もテープで貼ります。
水張テープは、水で接着面を濡らすまでは普通の紙テープのような感じです。筆で接着面に水をつければ、水張りテープとして使えます。
マスキングテープでも可能といえば可能ではあるんですが…
私は結局剥がれたり、安定感がないので水張りでは使いません。
マスキングテープは塗れた紙には張り付いてくれず、多く水を含ませると剥がれて浮いてきてしまったりします。
粘着力にもよるとは思いますが、私が使っているマスキングテープは水彩紙を傷めないように弱めのを使っているので余計にはがれやすいです。

さらに上下もテープで貼って、完全に乾くまで置いておきます。
これで簡単版水張り完成です!
そんなに難しくないです。
完成して剥がす時は、カッターで切ります。
▼これが水張りテープです。
水張りテープは密封保存をお勧めします。
水分に弱いので、湿度が高かったりしてもくっついてしまったり、使い物にならなくなります。
私はラップで巻いて、袋に入れて、さらにチャック付き袋に入れて保存しています。
パネル張り
次はパネルでの水張りを紹介します。

木製パネルより水彩紙が少し大きいぐらいのものを用意します。

大体、1~2センチぐらいでしょうか。長すぎず、短すぎずが良いです。

水張テープはあらかじめ切っておくと楽です。(写真撮り忘れました)
パネルに合わせてみて、少し長めで切っておきます。
そして、水彩紙の裏からハケなどで水を塗り、水をたっぷり含ませます。

まんべんなく水を含ませたら、数分置いて、水をしっかり浸透させます。
(普段使う大きなハケが見当たらなかったので、今回このハケを使いましたが、紙の大きさからしてもうちょっと大きいハケが良いです)

しっかり浸透したら、水張テープにハケで水をつけ、長い面に貼りつけて水彩紙を折りパネルに貼りつけます。
この後反対側の長い面にも貼り、その後上下です。キレイな布巾などで紙の上から抑えるようにして空気を抜いてからテープを貼りつけてください。

この画像のように、角は折り込みます。
下にはみ出した部分は、パネルの裏側に織り込んでください。

これで完成です。このまま乾くまで置いておきます。
1日ぐらい置けば完全に乾きますが、お急ぎの場合はドライヤーなどを使ってもOKです。

こんな感じで縁が少し浮いているようにも見えますが、これで大丈夫です。

完全に乾きました。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、ぬれている時にあった少し浮いたような感じは完全になくなり、シワ1つなくピシッとしました。
これで完成です!
この後は下絵を描いて転写させる方法を別記事で紹介していこうと思います。
まとめ
水張りのやり方は1つではなく、手順も様々なので、一度やってみて自分がやりやすい方法でやることをおすすめします。
どうしても水張が面倒と感じる方はブロックタイプの水彩用紙を利用してくださいね。
まとめ
水張りは、やっぱりパネル張りのほうが難易度高めです。
もし難しそう、できないかも・・・と思われる方は、平張りか、ブロックタイプの水彩用紙を使ってみてください。
私も昔は水張りが面倒…難しそう…。と思って、そのままかブロックを使ったりしていましたが、やってみたらたいして大変でもなく、今では面倒とは思わなくなりました。
自分がやりやすいと思う方法ではじめるのが一番です!
こんにちは!スピリチュアルアーティストの岸本葉織です。
今回は、水彩に欠かせない水張りに関してです!