こんにちは。岸本葉織です。
心や体がそっと整うようなアートを描いています。

自分の活動を「スピリチュアルアート」と呼んでいますが、それは自分の内側の感覚に耳を澄ませ、本質の声に従って描くアートのことだと感じています。
絵を通して、少しだけ自分に戻る時間が生まれ、違和感やズレに気づき、本質を思い出すきっかけになれたらと思っています。
「自分のやりたいことがわからない」
「周りに合わせすぎて、自分が何を考えているのか見失ってしまった」——。
そんな風に感じることはありませんか?
多くの人が「本当の自分」を探そうとして、外側の情報や正解を求めてさらに迷路にはまり込んでしまいます。
しかし、本当の自分とは、どこか遠くに探しに行くものではありません。
溢れかえる思考のノイズを静め、今この瞬間の「感覚」に立ち戻ったとき、それは自然と姿を現します。
この記事では、なぜ自分を見失ってしまうのかというプロセスを丁寧に紐解き、頭(思考)ではなく体(感覚)を通じて、本来のあなたを取り戻していくための具体的なステップをお伝えします。
読み終える頃には、喉の奥のつかえが取れるような、静かな安心感を感じていただけるはずです。
本当の自分がわからない原因|感覚が鈍くなる3つのプロセス

- 思考が感覚を追い越してしまう理由
- 他人との境界線が曖昧になるメカニズム
- 現代特有の「情報ノイズ」の影響
本当の自分がわからなくなるのは、あなたの性格のせいではありません。
日常のなかで無意識に行っている「あるプロセス」が、あなたの感覚に蓋をしてしまっているのです。
「考えすぎる」習慣が、心のかすかな声をかき消してしまう
私たちは毎日、膨大な選択を迫られています。
「どちらが正しいか」「どちらが損をしないか」といった論理的な思考は便利ですが、使いすぎると心の奥にある「これが好き」「なんとなく嫌だ」という微かな感覚をかき消してしまいます。
思考が主役になりすぎると、感覚は脇に追いやられ、次第に沈黙してしまいます。
「正解」を思考で探し続けている間は、心の内側にある小さな本音に気づくことが難しくなります。
周囲への過剰な適応が、自分と他人の「境界線」を曖昧にする
「空気を読む」ことは、社会で生きていくための知恵です。
しかし、相手の期待に応え続けたり、場の雰囲気を壊さないことを最優先にしたりすると、自分の感情よりも「相手がどう思うか」が判断基準になります。
これを繰り返すうちに、自分の内側の境界線が溶け出し、「自分」という輪郭がぼやけてしまうのです。

相手の顔色をうかがってばかりいると、いつの間にか「自分の本当の気持ち」に霧がかかったように見えなくなってしまうんですよね。
脳が受ける「情報ノイズ」により、身体の感覚が麻痺するメカニズム
SNSやニュースなど、外側から入ってくる情報は、常に私たちの脳を「興奮状態」にさせます。
情報過多になると自律神経が乱れ、体は常に緊張状態に。
すると、お腹のあたりで感じる「心地よさ」や、胸が広がるような「解放感」といった繊細な身体感覚に気づけなくなってしまいます。
補足:情報ノイズ
自分以外の誰かの意見、流行、SNSのキラキラした日常など、自分の中心を乱す外的な刺激のこと。
以前の私は人と話す時、
「こう言ったら引かれるかもしれない」とか
「ここはこう言っておかないと変に思われるかも」など、
人に合わせることばかり考えていました。
本当は少し疲れていて早く帰りたいと思っても、周りに合わせ、遅くまでがんばったり、用事があっても「大丈夫」と言って笑っていたこともあります。
その場ではなんとなくやり過ごしても、家に帰るとどっと疲れてしまい、
「また本音じゃない自分を演じてしまっていた」
と感じることがよくありました。
あなたの「本来の自分」が隠れているサイン(セルフチェック)

「自分がわからない」という悩みは、実は本来の自分に戻るための「招待状」でもあります。
以下のようなサインが日常に現れていないか、思考ではなく「体の感覚」でチェックしてみてください。
- 喉の奥や胸に違和感がある
- 「~すべき」で選択している
- 一人でも誰かの視線が気になる
理由はないのに、喉の奥や胸のあたりに「微かな違和感」がある
「特に悪いことは起きていないのに、なんとなくモヤモヤする」。
そんなときは、思考では納得していても、感覚が「何かが違う」と教えてくれているサインです。
特に喉のつかえや、みぞおちの硬さは、本音を飲み込んでいるときによく現れます。
損得や正解(~すべき)で選ぶ癖がつき、好き嫌いが消えている
メニューを選ぶ時や買い物をする時「これが好き!」という直感よりも「体に良さそうだから」「長く使えそうだから」という理由を先に探していませんか?
理由がないと選べなくなっている状態は、感覚よりも思考が優位になっている証拠です。
一人の時間でも、誰かの視線を意識して緊張が解けない
部屋で一人で過ごしていても、「誰かに見られたら恥ずかしくないか」といった考えが巡り、肩の力が抜けない。
これは、意識のベクトルが常に外側に向いてしまい、自分の中心(ホーム)に戻れていない状態です。
・人と食事に行くとき、本当は違うものを食べたいのに「みんなと同じでいい」と合わせてしまう
・誘いを断りたい時でも、ただ「行けない」と言えず、相手に納得してもらえる理由を一生懸命探してしまう
・誰かと会ったあと、「変なこと言っていなかったかな」と何度も会話を思い返してしまう

こうした日常の「小さな違和感」を見逃さないことが、自分を取り戻す第一歩になります。
思考のノイズを静め「本来の自分」を思い出す3つのステップ

本当の自分を「探す」のを一度お休みして、今の自分の感覚を「許す」ことから始めてみましょう。
- 情報の遮断
- 身体感覚へのフォーカス
- 小さな「心地よさ」の選択
ステップ1:静かな空間を整え、外側の情報を一度遮断する
まずは「何もしない時間」を5分だけ作ります。
スマホを別の部屋に置き、通知もオフにしましょう。
静寂の中に身を置くことで、外側に向かって散らばっていたエネルギーが自分の方へと戻り始めます。
ステップ2:頭(思考)を離れ、お腹や手足の「感覚」に意識を置く
目を閉じて、自分の呼吸や、足の裏が地面に触れている感覚に意識を向けます。
何かを考えようとするのではなく、「今、ここに体がある」という事実をじっくり味わいます。
この時、どんな感情が湧いてきても、ジャッジせずにただ眺めます。
補足:感覚へのフォーカス
頭の中の言葉を止め、心臓の鼓動や呼吸の深さなど、体の物理的な反応に意識を集中させること。
ステップ3:日常生活の中で、小さな「心地よさ」を基準に選択してみる
「本来の自分」とは、壮大な目標のことではなく、毎日の小さな選択の積み重ねの中にあります。
今日飲むお茶の色、触れたくなるタオルの感触。
誰にも評価されない、あなただけの「心地よさ」を一つずつ選んでみてください。
その積み重ねが、自分軸という太い柱を作ります。
→ 自分軸については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
私は、迷ったとき一度深呼吸をして、自分の内側に意識を向け、自分の感覚を感じるようにしています。
「今この選択をしたら、体は軽く感じるか、それとも重く感じるか」
「どちらの方が自分は心地よいか、しっくりくるか」
そんな風に、自分の感覚に少し意識を向けるだけで、思考だけで決めていたときより自然に選択できることが増えてきました。

「どっちが正しいか」ではなく「どっちが心地よいか」を体に聞いてみる。この習慣が心をぐっと楽にしてくれます。
感覚を取り戻すことで起きる変化|自分軸で生きるということ

思考ではなく「感覚」を羅針盤にすると、あなたの世界は静かに、しかし劇的に変わり始めます。
自律神経が整い、無理に頑張らなくても「静かな自信」が湧いてくる
感覚を大切にすることは、自分の体の声を聴くことです。
すると、緊張が緩み自律神経が整ってきます。
外側に自分を証明しようと力む必要がなくなり、根拠のない「私は私で大丈夫」という静かな自信が根付き始めます。
自分の感覚を信じられると、周囲との距離感が自然と整う
自分の中心が定まると、他人の言葉や感情に振り回されにくくなります。
無理に境界線を引こうとしなくても、自然と「自分は自分、人は人」という健やかな距離感が保てるようになり、人間関係の疲れが大幅に軽減されます。
焦って一度にすべてを変えようとすると、また「思考の罠」にハマってしまいます。
小さな変化を味わうことを大切にしてください。
感覚を大切にするようになってから、以前よりも自分に無理をさせることが減りました。
大きく人生が変わったというより、日常の中で「抗わなくていい」と思える瞬間が増えていった感覚です。
以前は、正解を探してばかりで疲れていましたが、今は「自分の感覚がなにより正解」と思えるようになり、少しずつ心が軽くなっていきました。

正解を外に求めなくなると、驚くほど心が軽やかになり、自分自身を信頼できるようになります。
【FAQ】「自分がわからない」悩みについてよくある質問
Q. 昔から周りに合わせて生きてきましたが、今からでも変われますか?
A. もちろんです。むしろ、これまでの経験があるからこそ、自分の感覚を取り戻した時の喜びはひとしおです。
「変わる」というより、厚く積もった思考の埃を払って、もともとあったあなたの輝きを「思い出す」プロセスだと考えてください。
Q. 自分の感覚を信じるのが怖いです。どう練習すればいいですか?
A. まずは「失敗してもいい小さな選択」から始めましょう。
例えば、夕食のトッピングを直感で決める、好きな色のペンを買うといった、誰にも迷惑をかけない範囲で「自分の感覚」を採用する練習を積んでみてください。
Q. 自分の感覚が本当なのか、自信が持てません。
A. 最初は、自分の感覚に自信が持てないのはとても自然なことだと思います。
長い間、周りの期待や「こうするべき」という考え方を優先して生きてきた場合、自分の感覚を使う機会が少なくなっていることがあるからです。
いきなり大きな決断をする必要はありません。
今日飲むお茶や、帰り道をどちらにするかなど、小さな選択の中で
「私はどっちが心地いいかな」
と自分に聞いてみるだけでも十分です。
そうした小さな選択を重ねていくうちに、少しずつ
「これが自分の感覚なんだ」
と感じられる瞬間が増えていくと思います。
まとめ:自分を「探す」のではなく、今の感覚を「感じる」ことから始まる
「本当の自分がわからない」と悩むのは、あなたがこれまで一生懸命、周囲や期待に応えて生きてきた証拠です。
それは決して、空っぽだということではありません。
ここまでのポイントを簡単にまとめておきます。
- 「考えすぎ」を止め、内側の静けさに耳を傾ける。
- 身体の小さな違和感(サイン)を無視しない。
- 日常の小さな「心地よさ」を基準に選択する練習をする。
思考のノイズが静まったとき、そこにはずっとあなたを待っていた「本来の自分」の感覚が必ずあります。
今日から、小さな心地よさを自分に許してあげてください。
その積み重ねが、あなたを最も自由で穏やかな場所へと連れていってくれるはずです。
本当の自分は、どこか遠くにあるものではなく、すでにあなたの中にあります。
ただ、忙しさや考えすぎの中で、少し見えにくくなっているのかもしれません。
これまでの人生の中で身につけてきた
「こうした方がいい」
「こうあるべき」
という考え方が重なって、本来の感覚がわかりにくくなっていることもあります。
もし今、自分がわからないと感じているなら、それは「本来の自分に戻るタイミング」なのかもしれません。
まずは小さな感覚から、ゆっくり思い出していけば大丈夫です。
もし「本来の自分」というテーマにもう少し興味があれば、次の記事も参考になるかもしれません。















