みなさんこんにちは。スピリチュアルアーティストの岸本葉織です。
私は、その時々で降りてくるものをスピリチュアルアートとして描いています。

スピリチュアルと聞いて怪しく思う人もいるかもしれませんが、
本当のスピリチュアルとは「本質の自分」です。
自分が心から描きたいと思うものをかたちにして表現することで、
自分も、それを手にした人にも良い影響を与えます!

パステルアートは、「指で描く」という手軽さから、絵心に自信がない初心者の方にも人気の高いアートです。この記事を読んでいるあなたは、「パステルアートを始めてみたいけど、何から揃えればいいの?」「型紙を使った描き方がよくわからない」といった疑問をお持ちかもしれません。
本記事では、パステルアートに必要な道具から、指で色を塗る描き方の基本、そして作品のクオリティを一気に高める型紙(ステンシル)の活用法までを、初心者の方でも迷わず実践できるように全工程を詳しく解説します。この記事さえ読めば、今日からあなたも素敵なパステルアートを始められます。ぜひ最後まで読んで、アートを始める最初の一歩を踏み出してください。
🎨 パステルアートとは?初心者さんが知るべき基礎知識
- パステルアートの魅力と人気の理由
- 最初に揃えるべき必須の道具リスト
- 初心者が選ぶべきパステルや用紙のレビュー
「指で描く」アートの魅力と人気の理由
パステルアートとは、パステルを粉状に削り、それを指やコットン、綿棒などを使って色を乗せていくアート技法です。指の腹で塗ることで、クレヨンのような固い線ではなく、柔らかくふんわりとした色合いや、美しいグラデーションを表現できるのが最大の魅力です。
人気の理由
- 手軽さ: 筆や水を使わず、パステルと紙があればすぐに始められます。
- 癒やし効果: 集中して色と触れ合う時間が、心をリラックスさせてくれます。
- 高い完成度: 難しい技術がなくても、型紙を使えば完成度の高い作品が作れます。
まず揃えたい!必須の道具と画材リスト
パステルアートを始めるのに、高価な道具は必要ありません。ここでは、初心者の方が最初に用意すべき「必須アイテム」と、描き方の幅を広げる「あると便利なアイテム」をご紹介します。
| カテゴリ | アイテム名 | 初心者向けのおすすめポイント |
|---|---|---|
| 描画材 | パステル | 最初は「ハードパステル」が基本です。24色〜48色セットから始めると良いでしょう。 |
| 用紙 | 画用紙(ケント紙) | パステルの粉が定着しやすく、表面が滑らかな厚手のものが適しています。 |
| 削る道具 | カッターナイフ、茶こし | パステルを削って粉にするために使います。カッターの取り扱いに注意し、細かい粉を作るには目の細かい茶こしも便利です。 |
| 定着材 | フィキサチフ(定着液) | 描き終わったパステルを保護し、粉が落ちないように固定します。スプレータイプが一般的です。 |
| その他 | ウェットティッシュ、練り消しゴム | 指についたパステルを拭き取るため。練り消しゴムは、細かな修正やハイライト表現に使います。 |

パステルの種類
パステルは大きく分けて「ソフト」「ハード」「オイル」「ペンシル(鉛筆型)」、そして「パンパステル」の5種類があります。
それぞれの特性を理解することで、作品に合わせた最適な選択ができます。
| 種類 | 特徴 | 向いている作品・使い方 |
|---|---|---|
| ソフトパステル | 顔料の含有量が多く、柔らかく粉状。非常に発色が良く、混色やぼかしが自在。 | 空・花・人物など、柔らかく溶け合う色表現。背景やグラデーションに最適。 |
| ハードパステル | ソフトより硬く、粉が少なめ。線も描け、細かい描写やデッサンに向く。 | 形をはっきり描く作品、練習用スケッチ、下描き。初心者にもおすすめ。 |
| オイルパステル | 油分を多く含み、クレヨンのような描き心地。指でのぼかしは難しいが重ね塗りに強い。 | 絵具のように塗り重ねる表現。重厚な質感、マチエールを出すアート。 |
| パステルペンシル(色鉛筆型) | 芯が硬く、手を汚さずに描ける。細部の仕上げや線描きに便利。 | ハードやソフトとの併用。風景・人物・細密描写に最適。 |
| パンパステル(PanPastel) | ソフトパステルを粉末化し、ケース入り。スポンジツールで塗る新感覚パステル。粉が舞わず、広い面を均一に塗れる。 | 滑らかなグラデーションや背景表現、デジタル風の質感。リアルな光や陰影を作る |
ソフトパステルはとても崩れやすく、扱いに注意しないといけないので初心者さんはハードパステルをおすすめします。
- 粉が少なく扱いやすい
- 線が描ける
- 削りやすく細かい表現が可能
- コスパが良い
ハードパステルの主なメーカーと特徴(リンク先はAmazonのそれぞれの商品)
| メーカー | 特徴 | 削りやすさ・指への色移り | 発色 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|
| ヌーベルカレーパステル 24色 48色 | 日本製。硬さが程よく、初心者にも扱いやすい。 | 削りやすく粉も少なめ。指でのぼかしも自然。 | 柔らかく落ち着いた発色。 | 12色セットで1,000〜1,500円前後。 |
| コンテ・ア・パリ(Conte à Paris)カレコンテ24色 カレコンテ48色 | 歴史あるフランス製。線画やスケッチに最適。 | やや硬めで崩れにくい。 | 発色が良い。 デッサン調。 | 12本セットで1,800〜2,500円前後。 |
| カランダッシュ パステルキューブ | プロ仕様。発色が良く、高級品 | 堅め。粉っぽくなく広がりも◎ | 発色も良く濃い。 | 6色2000円~ |
| ホルベイン セミハードパステル 15色 25色 | 初心者に使いやすく折れにくい | 柔らかめではあるが崩れにくい | 安定した発色。 | 12色で約1,800円〜。 |
👉 初心者には「ヌーベル カレーパステル」が特におすすめ。扱いやすくコスパが良く、ハードパステル入門に最適です。
向いている紙
パステルは紙の表面に粉が定着するため、表面に少しざらつき(目)がある紙が向いています。
| 紙の種類 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| ミ・タント紙(Mi-Teintes) | フランス製の定番パステル紙。片面が細かい凹凸、裏面は滑らか。色も豊富。 | 初心者から上級者まで。風景・人物・抽象画など幅広い。 |
| ワトソン紙 | 厚みがあり、柔らかいタッチに適している。 | 水彩との併用も可能。パステル+水彩下地に。 |
| キャンソン紙 | 適度な目があり、発色も良い。安定した品質。 | ソフト・ハード問わず万能。 |
| ケント紙 | 滑らかで細密描写に向くが、粉の定着は弱め。 | パステルペンシルやハードパステルの線画向け。 |
| パステル専用紙(パステルマットなど) | 特殊コーティングで粉の定着力が高い。 | ぼかしや重ね塗りを多用する作品に。やや高価。 |
- 粉が飛びにくく扱いやすい
- 線も塗りも両方できる万能タイプ
- コストが低く、練習に最適
- 失敗しても消しゴムで修正しやすい
- ソフトパステルより管理が楽(手や机が汚れにくい)
ハードパステルで基本のグラデーションや重ね塗り、ぼかしを覚えたら、次にソフトパステルでより豊かな表現に進むのがおすすめです。
✨ 基本のパステルアート描き方:失敗しない5つのステップ
- パステルを削るコツと塗り方の基本手順
- グラデーションを美しく仕上げる方法
- 初心者が避けたい失敗例とその裏ワザ
この章では、パステルアートの核となる基本的な「描き方」の手順を解説します。
ステップ1:パステルを削り、粉状にする
描きたい色を選び、カッターナイフの刃を立ててパステルを丁寧に削り、粉状にします。少量の粉から始めるのがコツです。茶こしの上で削ると、細かく均一な粉が作れ、仕上がりがより滑らかになります。

右は普通にカッターで削っているもの、左はダイソーのふるいです。あくとりもよさそうで迷いましたが、柄が短いふるいのほうが使い勝手が良いかなと思い、ふるいを選びました。
ちゃんとしたものを購入するなら↓のぼかし網が良いです。スパッタリングにも使えて便利です。
ステップ2:指やコットンで「色を塗る」基本テクニック
- 指に取る: 削った粉を指の腹に少しだけ取ります。
- 塗る: 用紙の上で円を描くように優しく、力を入れずに滑らせます。
- 色の重ね方: 薄い色から濃い色へと順番に重ねていくと、濁りにくく綺麗な発色になります。
用紙に直接粉を削って伸ばすより、別の紙などに必要な色を削り、それを指などに少しずつつけて広げていくほうが失敗しにくいと思いますので、最初はそのやり方でやってみてください。
ステップ3:グラデーションを綺麗に出すコツ
グラデーションは、パステルアートの美しさの肝です。
- 濃淡の差: 濃い色を塗る範囲を狭く、薄い色を塗る範囲を広く取ると、自然なグラデーションになります。
- 境目をぼかす: 境目にある二色を、指を交差させながら優しく馴染ませるように塗ると、境目が曖昧になります。
ステップ4:重要な仕上げ!定着材(フィキサチフ)の使い方
パステルの粉は定着していないため、そのままでは触ると汚れてしまいます。
- 吹き付け方: 作品から30cmほど離し、全体に薄く均一に吹き付けます。近すぎるとシミになるため注意が必要です。
- 乾燥: 完全に乾くまで触らずに待ちます。
ステップ5:読者が陥りがちな「色が混ざる・粉が飛び散る」失敗例と対処法
パステルアートで最も多い失敗は、相性の悪い色が混ざり合って濁ってしまうことです。これは、複数の色を混ぜすぎることや、指に前の色がついたまま違う色を広げることが原因です。
相性の悪い色が混ざり合うと濁ってしまったりします。
これは複数の色を混ぜすぎたり、色相環図での隣り合った色や近い色だと濁りにくいです。
また、違う色を広げる際、指に前の色がついたままだと濁りやすいです!こまめに手を洗うかウェットティッシュなどで拭きましょう!

作品に没頭していて、ふと気づいたら服も手もテーブルもパステルで汚れまくっていた!なんてこともありますよね。
テーブルには何か汚れてもいいものを敷いて、服も汚れても良いものを使うなど工夫が必要です。
また、扇風機やエアコンの風などが当たらない場所で作業しましょう。

✂️ 型紙(ステンシル)を使いこなす!初心者向けの簡単な作り方と使い方
- 型紙に適した素材とそのメリット・デメリット
- 簡単な型紙の作り方と具体的な使い方
- 型紙のフチの滲みを防ぐ独自のノウハウ
「型紙(かたがみ)」は、パステルアートの完成度を格段に引き上げる重要なツールです。

自作テンプレートのみで制作したパステルアートです。
使ったものは↓で、100均パステル、作った型、消しゴム、コンパス、ふるいです。
今回、クリアファイルで作りましたが、紙でも可能です。

ここで使った鳥の型紙を作ってみたいかたは↓からダウンロードしてお使いください。
個人で楽しむ範囲で自由にお使いになれます。
どんな素材を選ぶ?コピー用紙・厚紙・ラミネートの比較と選び方
型紙には主に3つの素材が使われます。それぞれの特徴を理解して、描きたいモチーフや繰り返し使う頻度に合わせて選びましょう。
| 素材 | 特徴 | 初心者へのおすすめ度 |
|---|---|---|
| コピー用紙 | 最も手軽。細かいカットが可能だが、耐久性が低く、繰り返し使えない。 | ◎ 手軽に試したい方に |
| トレーシングペーパー | コピー用紙よりも耐久があり、切りやすく使いやすいが、薄すぎるものは逆に使い辛いので注意。 | ◎コピー用紙では頼りないけど紙で作りたい方に |
| 厚紙(画用紙など) | 適度な厚みで耐久性が上がり、型崩れしにくい。 | 〇 基本の型紙として |
| ラミネート加工紙 | 最も耐久性が高く、パステルの粉を拭き取って何度も使える。 | ◎ 本格的に使いたい方に |
| クリアファイルなど | 耐久性も高く、洗って汚れも落とせるので使いやすいが、細かい部分の色を抜いたり入れたりがし辛い場合も。 | ◎長く使いたいものに |
型紙の「実演手順」
型紙は、買うのも手ですが、自分で作るとオリジナリティーあふれる作品が作れます。
普通の紙でも良いですが、クリアファイルなどを使って作ることも可能で、これだと耐久性もあり、汚れたら拭いたり洗ったりも可能です。
紙で作る場合、左右対称のモチーフ(ハートやキラキラなど)は、紙を折って切ることで、よりきれいに左右対称の型紙に仕上がります。
紙で作るなら描いてそのままカッターなどで切れば完成ですが、クリアファイルなどを使う場合は
間に紙を挟んで切ると切りやすいです。
クリアファイルを使った型紙(ステンシル)の作り方

上で載せた鳥のシルエットをクリアファイルの間にはさみます。

カッターでゆっくり丁寧に鳥の形に添って切っていきます。
この時、カッターの角度は一定で、クリアファイルの方を回して切っていくと切りやすいです。

このようにクリアファイルは薄すぎず厚過ぎず切りやすいのできれいに切り取れました。

上で載せた絵に使うことを考えて、小さいサイズのものも切りました。
紙でも同じです。


型紙を使った具体的なパステルアートの描き方
- 配置: 作成した型紙を、描画用紙の上にマスキングテープなどで固定します。
- 塗る(外側): 型紙の外側にパステルを塗ります。型紙があることで、色を塗りたい部分と塗らない部分が明確に分かれます。
- 塗る(内側): 輪郭を描きたい場合は、型紙の内側を消しゴムで消してハイライトを入れたり、別の色を塗ったりします。
- 剥がす: パステルが定着する前に、型紙をそっと剥がします。この瞬間が醍醐味です。




フチの滲みを防ぐ!型紙を使う際の独自の秘訣3選
紙の型紙は消しゴムでごしごし擦ると破れたり、折れたりしてしまうので、素材を丈夫なものにするか、優しく作業するようにしましょう。また、型紙に他の色がついていると、描画中に色が移って濁ったりすることもあるので注意が必要です。
フチがにじんだり、型紙の下に粉が入ったりというトラブルもあるかもしれませんが、これらは気を付けて作業することで回避可能です。
まず大事なのは、パステルの粉を必要以上に使わないことです。
少しずつ、ゆっくりと型の外側から内側に撫でるように着色することで、下に入り込みません。
そして、型紙を移動させたり外したりする時も、紙を擦らないようにそっと外すことで余計な色を付けなくてすみます。
紙に残った粉などは、柔らかい大きめのブラシではらうと良いです。100均の化粧用ブラシなどでもOK。
🖼️ 【作品例】型紙を使った初心者でも描ける簡単アレンジ作品集
- 15分で完成する簡単な作品のアイデア
- 型紙を重ねて使う応用テクニック
15分でできる!空と雲の描き方(簡単な型を使用)
空のグラデーションを作った後に、雲の型紙を置いて消しゴムで消し、その内側に少しだけ色を足すだけで完成する、最も簡単な作品例を紹介します。

はっきりくっきり抜きたい時には消しゴム、やわらかく仕上げたい時には練り消しを使います。
型紙なしでも雲などの表現は可能です。画像の雲は↓のペンタイプの消しゴムを使いました。
細いペンタイプの消しゴムはパステルアートを描く上でとても重宝します。
型紙を重ねて作る、オリジナリティ溢れる模様の表現
型紙は一つだけでなく、複数回、場所を変えて重ねて使うことで、複雑で奥行きのある模様が表現できます。たとえば、月の型紙を一度描いた後に、別の星の型紙を置いて白を乗せるなど、アイデア次第で無限のアレンジが可能です。
✅ 知っておくと安心!パステルアートに関するQ&A
Q. パステルアートは独学でも上達できる?
はい、十分に可能です。パステルアートは技法が比較的シンプルで、インターネットや書籍で多くの情報を得ることができます。特に、型紙のテクニックをマスターすれば、独学でも高いクオリティの作品を作れるようになります。
Q. 道具はどこで買える?おすすめのブランドは?
パステルアートを始めてみたい!と言う人は、まず100均のパステルで初めて見るのも良いと思います。紙も100均のではじめて良いと思います。
その後他のパステルも使ってパステルアートを楽しみたい!と思ったら、おすすめしているパステルを購入してやってみてください。
パステルはオンラインショップでも購入可能ですし、世界堂などの画材店で実際に見て決めるのも良いと思います。

🚀 まとめ:今日から始めるパステルアート
- 基本: パステルを削って粉にし、指で優しく塗るのが基本。
- 型紙: 型紙は作品の完成度を上げる魔法のツール。厚紙やラミネートで作成可能。
- 仕上げ: フィキサチフで定着させれば、作品として長く楽しめます。
本記事では、パステルアートの基礎から、型紙を使った初心者向けの描き方までを解説しました。
さあ、今日からあなたもパステルと紙を用意して、指で色を混ぜる楽しさを体験してみてください。






