【初心者必見】色鉛筆の塗り方で差がつく!ムラなしのコツと実践テクニック

金龍(色鉛筆画)

みなさんこんにちは。スピリチュアルアーティストの岸本葉織です。
私は、その時々で降りてくるものをスピリチュアルアートとして描いています。

岸本葉織の作品

スピリチュアルと聞いて怪しく思う人もいるかもしれませんが、
本当のスピリチュアルとは「本質の自分」です。
自分が心から描きたいと思うものをかたちにして表現することで、
自分も、それを手にした人にも良い影響を与えます!

色鉛筆は塗り方次第で様々なタッチを表現できる画材

「色鉛筆画を始めたけど、どうもムラになってしまう」「子どもが塗ったようにしか見えない」「リアルな質感を出すコツを知りたい」

もしあなたがそう感じているなら、それはあなたの才能のせいではありません。色鉛筆には、知っているか知らないかで仕上がりが劇的に変わる「基本の塗り方のコツ」が存在します。

本記事では、プロの画材店スタッフや専門家へのヒアリング、そして数々の失敗経験から導き出された、色鉛筆の「ムラなしのコツ」と「立体感を生む実践テクニック」を徹底解説します。基本の筆圧から、混色、グラデーションの裏技まで、初心者にも今日から実践できるノウハウを網羅しました。

この記事を読み終える頃には、あなたの色鉛筆画は見違えるほど洗練され、描くことがもっと楽しくなることをお約束します。

なぜ色鉛筆画はムラになる?初心者が知るべき3つの誤解

この章でわかること
  • 色鉛筆画でつまずく原因となっている3つの誤解
  • プロの視点から見た「綺麗に塗れている」の定義
  • ムラのない絵を描くための心構え

色鉛筆画でつまずく最大の理由は、「鉛筆と同じように塗ってしまう」という誤解にあります。しかし、色鉛筆には独自の特性があり、それを理解することが上達の第一歩です。

  • 色鉛筆画の魅力と、挫折してしまうよくある原因
    水彩や油絵と違い、手軽に始められるのが色鉛筆の魅力です。一方で、多くの初心者が「筆圧のムラ」「色の重なり方への無理解」「紙の特性の無視」という壁にぶつかり、満足いく仕上がりに到達できずに挫折してしまいます。
  • プロが教える「綺麗に見える」塗り方の定義とは
    プロが言う「綺麗に塗れている」とは、単に線からはみ出さないことではありません。それは、「筆跡が均一でムラがなく」「光と影が表現され立体感があること」を指します。
    特に、広い面を塗る際の均一性が、プロと初心者の最も大きな違いです。
Haori
私も最初はムラだらけで、「やっぱりセンスがないのかな…」と悩んでいました。でも、基本を知れば誰でも変われますよ!
  • 【ここがスタート】 本記事で学べることと期待できる効果
    本記事で解説する基本の塗り方(平塗り・ベタ塗り)と応用的なテクニック(グラデーション・混色)をマスターすれば、描きたい対象の質感や立体感を表現できるようになります。ムラのない仕上がりは、あなたの絵を次のレベルへと引き上げてくれるでしょう。

最初の壁を突破!ムラなく塗るための「基本の3ステップ」

基本のムラなし3ステップ
  1. 鉛筆の持ち方と筆圧の秘密
  2. ベタ塗り・平塗りの基礎テクニック
  3. 下準備と道具の扱い方の基本

ムラのない美しい下地作りは、すべての色鉛筆画の基本です。この3ステップを意識するだけで、あなたの仕上がりは格段に向上します。

ステップ1:鉛筆の持ち方と筆圧の秘密

  • 広い面を塗る際の「寝かせ持ち」と力の加減
    広い範囲を均一に塗る際は、色鉛筆の芯を紙に対して斜めに、できるだけ寝かせて持ちます。これにより、筆先ではなく芯の側面全体を使って塗ることができ、線としての筆跡が残りにくくなります。
  • 弱い筆圧で均一に塗る「薄塗り」の極意
    色鉛筆の塗り方は、「一度で濃く塗る」のではなく、「何度も薄く塗り重ねる」のが基本です。最初の段階では、紙に色が乗るか乗らないか程度の非常に弱い筆圧で、薄く、薄く、層を重ねていきます。
【注意】最初から強く塗らないで!
一度強い筆圧で塗ってしまうと、紙の繊維が潰れてしまい、後から上から色を重ねても均一に混ざりにくくなります。必ず「薄い色から何度も」が鉄則です。

ステップ2:ベタ塗り・平塗りの基礎テクニック

  • 筆跡を残さない「円塗り(ぐるぐる塗り)」の練習法
    均一な平塗りのために最も有効なのが、「円塗り」です。紙から色鉛筆を離さず、小さな円を描きながら少しずつ塗り進めます。塗る方向を一定に保つよりも、円を描くことで隣り合う円の筆跡が相殺され、ムラが目立たなくなります。
  • 塗る方向を意識した重ね塗り(ムラ防止)
    薄く塗る際、一度目は縦方向、二度目は横方向、三度目は斜め方向といったように、塗る方向を毎回変えて色を重ねていきましょう。これにより、紙の凹凸に対して多角的に顔料が乗り、ムラのない均一な膜を形成できます。

↑の画像は1色で塗りましたが、↓のように色を変えて混色ももちろんできますし、これにより様々な色合いを表現することが可能です。

上記の塗り方をせず、適当に力任せに塗ると、↓のように見た目も悪くムラも目立ちます。

Haori
円塗りは少し手が疲れますが、ムラが劇的に減るのでぜひ試してください。私もこの「方向を変える重ね塗り」で作品の質が上がったと実感しています。

ステップ3:下準備と道具の扱い方の基本

  • 芯の「削り方」が仕上がりに与える影響
    芯を長く鋭利に削ると細かい描写に向きますが、平塗りには不向きです。平塗りの際は、あえて芯を少し丸めてから使用すると、広い面を均一に塗りやすくなります。
  • ケント紙と荒目の紙で試す質感の違い(紙の選び方)
    紙の表面の凹凸(紙目)は、色鉛筆の乗り方に大きく影響します。ツルツルとしたケント紙はシャープで精密な描写に、ザラザラした荒目の紙は柔らかな印象やふんわりした表現に適しています。表現したい質感に応じて、紙を使い分けましょう
【補足】色鉛筆の「芯」を育てよう
平塗りや広い面を塗る際には、使用前に試し描き用紙などに軽く塗って「芯を丸く育てる」イメージを持つと、よりムラのない綺麗な面に仕上がります。

色鉛筆画に向いている紙の種類

色鉛筆は紙の「表面のざらつき(=目の粗さ)」によって描き心地や発色が大きく変わります。

■ 1. 画用紙(中目〜細目)

もっとも一般的で、学校でもよく使われるタイプです。
少しざらつきがあるので、色がしっかり定着します。
重ね塗りもしやすく、初心者におすすめ。

  • おすすめ:マルマン「図案スケッチブック」やホルベイン「クロッキーブック」

■ 2. ストーンペーパー(つるっとした紙)

表面が滑らかで、発色が鮮やか。細かい表現やなめらかなグラデーションが得意です。
力を入れずに描けるので、やさしいタッチにしたい人に◎。

  • おすすめ:ミューズ「ヴィフアール紙(細目)」やキャンソン「ミ・タント紙」

■ 3. 水彩紙(中目〜荒目)

水彩色鉛筆を使う場合にぴったり。
紙が丈夫で、水を含ませても波打ちにくいです。
凹凸があるので、やわらかい陰影表現が得意。

  • おすすめ:ホルベイン「アルビレオ水彩紙」やアルシュ「水彩紙」

劇的に変わる!立体感を生む応用的な「塗り方のコツ」

基本の平塗りができたら、次は「立体感」と「色合いの深さ」を出す応用テクニックに挑戦しましょう。

色変化を滑らかにする「グラデーション」の作り方

  • 単色で濃淡を表現する際の筆圧調整法
    単色でグラデーションを作る場合、濃くしたい部分から徐々に色を薄くしていくのではなく、全体を薄く塗った後、濃くしたい部分のみ筆圧を強めながら何度も重ね塗りします。境界線をはっきりさせないよう、筆圧を段階的に弱めるのがコツです。
  • 多色を重ねる混色の順番と境界線を消す裏技
    混色する際は、必ず薄い色を先に塗り、後から濃い色を重ねるのが鉄則です。色と色が接する境界線部分では、2色を交互に少しずつ塗り重ねていくことで、自然な「なじみ」を生み出すことができます。

絵に命を吹き込む「重ね塗り」と「色の選び方」

  • 何色まで重ねて良い?濃い色と薄い色のバランス
    色鉛筆は塗る回数が増えるほど顔料が紙に定着し、発色が良くなりますが、紙の繊維の溝(目)が埋まるとそれ以上色が乗らなくなります。
    紙の目にまだ余裕があるうちに、多層的な色を重ねることで、深みのある色合いを出すのがコツです。

左がもう目が埋まっている状態で、この状態だと重ね塗りをしても色が乗りません。
右はまだ紙の目に余裕があるので、重ね塗りが可能な状態です。

【要点】紙の目が埋まるとは
紙の繊維の溝が色鉛筆の顔料で埋まってしまい、それ以上色が乗らなくなる現象です。特に油性色鉛筆で強く塗りすぎた場合に発生しやすくなります
  • プロが実践する色相環を利用した自然な混色テクニック
    異なる色を混ぜる場合、色相環上で隣り合う色(例:黄→橙→赤、青→緑→黄緑)を選ぶと、濁りの少ない自然な中間色になります。反対色を混ぜすぎると色が濁ってしまうため注意が必要です

光と影の表現:ハイライトと影の「塗り残し」テクニック

  • 白を活かすための練り消し・電動消しゴムの活用法
    色鉛筆では、基本的に紙の白さを活かしてハイライトを表現します。事前にハイライト部分を塗り残すのが基本ですが、塗りすぎた場合は、練り消しを軽く叩きつけたり、電動消しゴムの角を使って細かく色を抜き取ることで、光の反射を表現できます。

電動消しゴムは100均でも売っているようですが、画像のものは正式には電動消しゴムではなく、100均の電動ヤスリの先に自分で電動消しゴム用の消しゴムを取り付けたものです。

Haori
ハイライトを最後に足そうとすると失敗しやすいです。最初に「ここが光る場所!」と意識して塗り残す方が、立体感を出しやすいですよ。
  • 動物の毛並みや繊細な質感を出すハッチング技法
    線を重ねることで質感を表現する「ハッチング」は、動物の毛や人の髪の毛に有効です。毛並みの流れに沿って、少し鉛筆を立てて描くと、シャープな線が引けます。さらに、線をクロスさせる「クロスハッチング」は、濃淡や奥行きを細かく調節するのに役立ちます。

「失敗を成功に変える」実践事例

この章のポイント(独自の一次情報)
  • 著者が経験した具体的な失敗例とリカバリー方法
  • 油性・水性色鉛筆の塗り比べレビュー
  • プロの画家に直接聞いたQ&A

初心者が陥りやすい「NG行動」と正しい修正手順(写真付き)

誰もが最初は失敗します。以下のNG行動は、筆者自身も通ってきた道です。しかし、修正方法を知っていれば大丈夫です。

  • 下絵を強く描きすぎて跡が見える
    下絵を強く描き、それを消した場所に色鉛筆で色を塗っても線が浮き出てしまうことがあります。これを回避するには、下絵は薄く優しく描く事です。
  • 濃く塗りすぎてしまった
    濃く塗りすぎて後悔してしまうことも最初の頃はあると思います。
    その場合、色鉛筆用の消しゴムを使うことで色を薄くすることもできます。

↑濃く塗ったところを消しゴムで消した画像です。普通の消しゴムだとあまり消えません。
この画像で使用した消しゴムは↓です。

道具別検証レビュー:水彩色鉛筆と油性色鉛筆での塗り比べ

色鉛筆には大きく分けて油性と水性があり、その特性は塗り方に大きく影響します。ここでは、それぞれの特徴を独自に比較検証しました。

水彩色鉛筆は、油性に比べてきめ細かい感じがありました。もちろん水彩色鉛筆は水で濡らせば水彩のようににじみますが、油性は水で濡らしても全く変化がありません。

【購入前の注意点】
水性色鉛筆は水を使わないと油性と変わらない使い方になります。水を使う表現が不要な場合は、最初から発色の良い油性色鉛筆を選ぶのがおすすめです。

まとめ:色鉛筆の塗り方を習得し、絵を完成させる喜びへ

色鉛筆のコツまとめチェックリスト
  • 【基本】 広い面は芯を寝かせ、極めて弱い筆圧で塗る。
  • 【応用】 筆跡を消すため、円塗りや塗る方向を変えて重ねる。
  • 【立体感】 ハイライトは基本的に「塗り残す」か、消しゴムで「抜き取る」。
  • 【混色】 必ず薄い色から重ね、色相環で隣り合う色を使う。

色鉛筆の塗り方の「コツ」は、特殊な技術ではなく、弱い筆圧で薄く塗り重ねるという基本を徹底することに集約されます。

本記事で解説した基本の3ステップ(持ち方・平塗り・下準備)と、立体感を生む応用テクニック(グラデーション・混色・ハイライト)を繰り返し練習してください。特に、ムラがなくなったときの感動は格別です。

本記事の重要ポイント(基本とコツ)の再確認

  • 広い面は芯を寝かせ、極めて弱い筆圧で塗る。
  • 筆跡を消すため、円塗りや塗る方向を変えて重ねる。
  • ハイライトは基本的に「塗り残す」か、消しゴムで「抜き取る」。

次のステップ:初心者から一歩進んだ練習課題の提案

まずは「丸いもの」と「光沢のあるもの(例:果物)」の描写に挑戦してみましょう。この二つは、グラデーションとハイライトの練習に最適です。

関連情報:色鉛筆に関するよくある質問(FAQ)

質問回答
水彩色鉛筆と普通の(油性)色鉛筆は何が違うの?油性は顔料がオイルやワックスで固められており、水に溶けません。水性は顔料が水溶性の糊で固められており、水を含んだ筆でなぞると水彩絵の具のように溶けて色を広げられます。表現の幅が広がりますが、特性を理解した使い分けが必要です。
色数が少ないセットでも大丈夫?基本的な混色が理解できていれば、24色程度でも十分楽しめます。色数を増やすよりも、少ない色をいかにムラなく、深く塗り重ねられるかが重要です。
色鉛筆を最後まで使い切るための保管方法は?芯が湿気たり折れたりしないよう、直射日光の当たらない乾燥した場所で保管しましょう。芯を長く出して使う場合は、落下させないよう注意が必要です。
ABOUT US
Haori
体調不良になってからスピリチュアルな世界に足を踏み入れ、龍や天使の存在、高次の存在を感じはじめ、スピリチュアルアーティストとして活動をはじめる。その後並木良和さんから学ぶようになってから、大きな次元上昇を体験し、周りの人を光へ導くライトワーカーとして活動中